かめむしのふゆじたく
11月上旬のカメムシ。
似たような種類が多いのですが、クサギカメムシでしょうか。
カメムシの多くは成虫で冬を越します。
冬眠の場所を探しているのでしょうか。
そろそろ虫も冬支度です。



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11月上旬のカメムシ。
似たような種類が多いのですが、クサギカメムシでしょうか。
カメムシの多くは成虫で冬を越します。
冬眠の場所を探しているのでしょうか。
そろそろ虫も冬支度です。
公園のモミジバフウ。
毎年ほかの木よりもはやく紅葉し葉を落とします。
今年はだいぶん葉を落としていますが、色づきはあまりよくないような。
いつもは真っ赤に染まりますが、今年はなんか赤に迷いを感じます。
紅葉がきれいに色づくのには、昼間は暖かく、夜は冷え込むことが必要。
今年は冷え込むのがちょっと遅かったようです。
これからいろんな樹木の葉が色づいていく季節ですが、今年はあまり赤くならなさそうです。
モミジバフウ
紅葉葉楓
Liquidambar styraciflua L.
ユキノシタ目 フウ科 フウ属
落葉高木
北アメリカ、中央アメリカ原産
マガモがやってきた池にオシドリが来ていました。
人の姿を嫌うので、池の向こうの方。
2羽のオスがマガモの群れの中を泳いでいます。
オシドリは関東あたりでは夏もいるようですが、大阪では冬から春の間にしかいない冬鳥。
立冬と共にやってきたようです。
写している時には気付かなかったのですが、あとで画像を拡大してみると水位が下がった池の岸辺にたくさんのオシドリが。
ちょっとこの前まで暖かかったのに、いつのまにか本格的な冬になっていました。
今年の9月まで放送されていた朝ドラの主人公のモデルとされる人物が記した本です。
朝ドラ放送中に買ったのですが、読むのが終わってからになってしまいました。
著者は植物学者の牧野富太郎さん。
明治から昭和にかけての植物学者。
日本の植物学草創期から数多くの植物に学名をつけ、植物学の父とも呼ばれます。
そういった植物学者なので植物についてのエッセイ、と思ったら、多くが植物の名前の由来の話で、半ば民俗学的な本になるでしょうか。
牧野さんの時代、身近な日本の植物の学名はすでに欧米人によってつけられているものばかりでした。
しかし、まだ全ての植物に学名がついているわけではありません。
日本語の名前の和名もしかり。
日本の植物には各地で呼ばれていた名前のほかに、中国から伝わった名前も使われていました。
ところが中国とちがう生き物に同じ名前がついてしまうことがあります。
日本にはいない生き物なのでよく似や生き物ついたり、どうしてちがってしまったのかよくわからないものまで様々。
それがまちがったまま和名になってしまったことに異議を唱えています。
牧野さんは中国の書物も数多く読んでいた植物学者なので、言葉には説得力があります。
まちがった名前がつく経緯の一部がわかるのもおもしろいところです。
いつの間にか植木鉢から生えてきた謎のシダ。
ハナヤスリの仲間と思われますが、似たものが多く葉だけではよくわかりません。
胞子をつける胞子葉が出ればいくらか絞れるはず。
植え替えて待っていました。
暖かくなると胞子葉が無事出てきました。
地面から柄を伸ばした先につく1枚の葉。
その葉の根本から伸びた軸の先には胞子嚢穂。
葉の根元は胞子嚢穂の軸を書くようになっています。
コヒロハハナヤスリかと思いますが、葉の付け根の様子からコハナヤスリ?
コハナヤスリなどのハナヤスリの仲間はちょっと変わったシダ。
シダは花は咲かず、胞子で増えていきます。
胞子はタネとはちょっとちがいます。
胞子からすぐ草が生えてくるのではなく、前葉体という小さなコケのようなものが現れます。
そこで精子と卵子がつくられ、受精してやっとシダが生えてきます。
実は、前葉体が花とタネのような役割をもっています。
多くのシダは前葉体が光合成をして栄養を作ります。
ところがハナヤスリの仲間の前葉体は光合成をせず、植物と共生関係にある菌類から栄養を得て成長していきます。
ワラビやゼンマイなど多くのシダとは見た目同様に分類でもちょっと離れたグループのシダです。
コハナヤスリ
小花鑢
Ophioglossum thermale Komarov var. nipponicum (Miyabe et Kudo) Nishida
維管束植物門 大葉シダ綱 ハナヤスリ亜綱 ハナヤスリ目 ハナヤスリ科 ハナヤスリ属
雨がかかりにくいのか、コンクリートの陰の乾いた土の上。
きれいなすり鉢状の凹みが。
蟻地獄。
小さな昆虫などを捕える罠です。
底に大きな顎を持った虫が隠れています。
ウスバカゲロウの幼虫です。
クワガタムシのような大顎を広げているはずですが、まったく見えません。
かなり巧妙な罠。
のように見えますが、結構逃げられもします。
作る場所が悪ければそもそも虫が通りません。
だからでしょう。
蟻地獄の主は数ヶ月食べなくても大丈夫。
小さな虫が落ちてくるのをひたすら待ち続けます。
一体だれにとって地獄なのか。
自然の世界はかなりシビアです。
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公園のまだまだ細いケヤキの幹についた色々な生き物。
地衣類やコケ。
色々な種類があります。
概ねまるく広がった白っぽい緑色の地衣類。
おそらくコフキヂリナリア。
よく似た地衣類にコフキメダルチイがあります。
そっくりでいつも悩みます。
どうやらこの2つは同じ地衣類で、和名としてはコフキヂリナリアのほうが使われているようです。
地衣類は成長が極端に遅いのが特徴。
環境や種類によって変わりますが、丸い地衣類の場合、1年で直径が数ミリから1センチほどしか大きくなりません。
空気の汚れに敏感で、大きな地衣類があるということは、長期間空気の汚れが少ない状態が保たれているということになります。
この地衣類は10センチ足らずの大きさ。
10年くらいの間は地衣類の育つ環境が続いていたようです。
これからも成長を続けてくれるでしょうか。
タグ: コフキヂリナリア コフキメダルチイ 地衣類 葉状地衣類