「発掘! モンゴル恐竜化石展」タルボコタルボ 小さなタルボサウルスも立って待っています。〈大阪市立自然史博物館〉
大阪市立自然史博物館で行われている「発掘! モンゴル恐竜化石展」。
2012年12月22日から子供のタルボサウルス(
ちょうど大人のタルボサウルス(

花と緑と自然の情報センター
直前の看板
会場入ってすぐのところに石に埋もれた小タルボの化石があります。
これは見つかった時の状態をかたどった
体の80%の部分が残っていたとても貴重な化石です。
この小タルボを組み立てたものが新たに展示に加わったのです。

小タルボの産状レプリカ「発掘! モンゴル恐竜化石展」
産状レプリカの隣にはこの小タルボの実物の頭の化石が置かれています。
その先には大人のタルボサウルス、大タルボの化石があるので比べてみると、ちょっと違和感を感じます。
鼻先が
それに対して大タルボはティラノサウルスの仲間らしく長方形で肉食哺乳類の口のように力強さを感じます。

スマートな小タルボの頭「発掘! モンゴル恐竜化石展」

力強そうな大タルボの頭「発掘! モンゴル恐竜化石展」

とんがったヴェロキラプトルの頭「発掘! モンゴル恐竜化石展」
この自然史博物館で去年の3月からやっていた「新説・恐竜の成長」では同じ恐竜でも大人と子供でちがう恐竜と思われるほどちがっていたことが展示されていました。
ですから見た目がちょっと違っていても、共通している部分があります。
例えば頭の骨にはいくつか穴が並んでいますが、小タルボも大タルボもその一番後ろ(
これはティラノサウルス科の特徴です。
でもこれだけだと小型のティラノサウルス科の恐竜の可能性もあります。
ところが、このこタルボには子供恐竜の特徴があるので、モンゴルのティラノサウルス科の子供の恐竜、つまりタルボサウルスの子供だということがわかったのです。
詳しくは博物館でじっくり確認できます。

新登場の小タルボ復元骨格「発掘! モンゴル恐竜化石展」
新しい小タルボは最後のコーナー。
腹ばい大タルボの前にちょこんと立っています。
同じポーズではありませんが、その大きさの違いはひと目で分かります。
確かにいきなりこの2つを見せられたら、ちがう種類の恐竜と思ってしまうでしょう。
この小タルボは2歳。
ではこの大タルボはいったい何歳なのでしょうか?
生まれてたった2年で人間くらいの大きさになるですから、意外と若いのかもしれません。

※画像スライドできます ⇒⇒
ほかにも会場にはいろいろな化石が展示されています。
実物もたくさんあります。
実物をじっくり観察してみると、研究者も見落としていた新しい発見があるかもしれません?
気になる人は、さあ、急げ!
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