やっぱり、つぐみんはいいよねっ。『とりぱん』第13巻
出版されてからだいぶん時間がたっていますが、野鳥マンガ『とりぱん』の13巻です。
年に2冊しか出版されないというのに、もう13冊。
「とりぱん」好きはかなり多そうです。
東北に住む作者、とりのなん子さんが日常生活で出会う数々の野鳥の様子を描いたマンガです。
ただ、人間の勝手な綺麗なイメージを動物に植え付けるようなよくある動物ものではありません。
それは、弱肉強食の世界に生きている野鳥のリアルな姿が描かれています。
けっして「きれい」でも「カワイイ」わけでもない野生の鳥たちを、それでいてたのしく描いているのが「とりぱん」。

いつもかわいそうな役回りのコゲラ
冬編ということで、ツグミの「つぐみん」とT松の池の狂暴白鳥の出番が多いのですが、おなじみの鳥たちが登場します。
そういった野鳥たちに接近する秘技が公開。
それは「つぐみさんがころんだ」。
野鳥が他に気を取られているうちに接近し、こちらに気付きそうになった時にピタリと止まる。
それを繰り返しながら少しずつ野鳥に接近するのです。
確かに写真を撮る時よく使う技でしたが、まさか「つぐみさんがころんだ」という名前がついているとは知りませんでした(正しくは、対象になる鳥によって名前は変わります)。

とりぱんの主人公?のつぐみん
さて、いつもの勝手に選ぶ13巻の鳥です。
この巻もいろんな鳥が大活躍するのですが、やっぱりつぐみん。
たとえば突然開けた窓の手すりで固まったり。
いつも通りの要領悪い食べ物バトル。
その様子を見てとりのなん子さんは「打たれ強い弱腰」。
しかし、とりぱん殿堂入り的実力派なのでここは辞退していただいて……
メジロのめめじろーとめめ子ご夫妻に決定!
同じカップルなのに、図太いコムクドリのバカップルと違い、小さくマイペースで要領よく餌場を回る姿に「砂漠のオアシス!」と。
コムクドリを見たことがないので比べることはできませんが、確かにメジロはかわいい!

小さくってかわいいメジロ
検索の上位に引っかかるブログが「とりぱん」の虫ネタについて信じられないようなことを書いていたので心配していたのですが、虫ネタも健在。
ワラジムシの裏側を描いちゃうほどなので安心しました。
虫ネタ、木の実試食ネタの「よりぬきとりぱん」(どこにも「とり」も「ぱん」もないけれど)なんてのも欲しいな、と思ってしまいます。
もちろん、鳥ごとの「よりぬきとりぱん」もあったらいいな、です。
ともあれ、ゴキブリだって差別しないで画像のっける「いきもの は おもしろい!」は、「とりぱん」の虫ネタ応援してます!
もちろん、鳥ネタが一番です。
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