イチョウは裸子植物? 被子植物? 銀杏と銀杏
そろそろ
秋です。
真ん中に切れ目が入った扇型の葉っぱのイチョウは、葉が黄色くなるので黄葉と言います。
しかし、まだ葉は黄緑色。黄葉というにはちょっと早いようです。
その前に、イチョウは今はギンナンの季節。
「ギンナン」というのはイチョウの実のことで、茶碗蒸し具にしたり、炒ったりして食べます。
「ギンナン」を漢字で書くと「銀杏」ですが、「イチョウ」も漢字で書くと「銀杏」。
紛らわしいですね。
イチョウは古い植物の一つで、恐竜がいた中生代から化石が見つかってます。
中生代に繁栄したということは、
裸子植物というと、松や杉のような針葉樹が目立ちますが、イチョウのように平たい葉の植物もあります。
もっとも、恐竜がいた中生代に繁栄したイチョウの仲間も、いまはイチョウただ1種だけになってしまいました。
裸子植物は文字の通り種子が裸の植物です。
リンゴにしろミカンにしろ、種の周りを食べられる部分が覆っています。
というか、そこを食べて種は食べません。
そういう種の周りが
確かにイチョウの実のギンナンには柔らかい部分はありません。
と思っていたら、落ちているギンナンをさわると柔らかいではありませんか。
イチョウはいつの間にか被子植物に進化した?

落ちていたギンナン
どうやらこの柔らかい部分は、種を覆う皮が変わったもののようです。
つまり、種の周りを柔らかい部分が覆っていますが、元になる部分が違うので被子植物じゃない、ということなのでしょう。
被子植物は種子を覆う子房が膨らんだものが果実で(例外はいっぱいありますが)、子房がないのが裸子植物ということです。
ということは、裸子植物のギンナンの柔らかい部分は、被子植物の実と同じように変化した、

誰かが柔らかい皮をとったギンナン
ともあれ、イチョウの実の柔らかい部分を取り除くと殻が現れ、その中に入っている「仁」というところが「ギンナン」と言って食べている部分です。
同じように柔らかい皮を持つ裸子植物にイチイがあります。
銀杏の実の柔らかいところは臭くて食べれませんが、イチイはあまくて食べられるそうです。
逆にイチョウは種を食べられますが、イチイの種には毒があるそうです。
気をつけてください。

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