みかけはこわいがきれいなみずにすむむしだ。ヘビトンボの幼虫
昔、一度出会って再開したいと思っている生き物はオオゴキブリだけではありません。
例えばヘビトンボ(蛇蜻蛉)。
夏の終わりの
この記事にはヘビトンボの幼虫の画像があります。
その名前の通りトンボというにはちょっと違和感を感じる外観です。
なぜなら名前ほどトンボに似ていないからです。
目はトンボほど大きくはなく、触覚は長くて先が丸くなり、夜になると光に集まります。
そして羽をたたむことができるのがトンボとの大きなちがいです。
そのうえトンボに似ていなくもないのは成虫で、幼虫はトンボの幼虫のヤゴには似ても似つきません。
出会ったのは、その幼虫の方です。

昆虫には見えないヘビトンボの幼虫
黒っぽい色や大アゴからするとヤマトクロスジヘビトンボ?
細長いからだからいっぱい生えた足は昆虫というよりムカデか、水中ならばゴカイの仲間のようです。
しかしヘビトンボの幼虫はれっきとした昆虫です。
いっぱいある足のようなものはエラと同じ働きをする呼吸器官で、足は川底を歩く頑丈なのがちゃんと6本。昆虫です。
成虫同様幼虫も大きなアゴを持っていて、手のひらに載せていたのに噛まれてしまいました。
結構痛かったのですが、血は出ませんでした。

噛まれると痛い大アゴがうまく撮れていません
ヘビトンボの幼虫は川のきれいさを示す
住むのは、水質の汚れ具合を4段階に分けた中で一番きれいな水。
サワガニと同じです。
岩湧山の北側に流れるこの川は、少なくとも岩湧寺のあたりはきれいな川です。
とはいえ、いくらきれいといってもそれは溶け込んでいる酸素の量や汚れの濃度のことで大腸菌などの「ばい菌」の有無ではありません。
基本的に川の水はそのまま飲まないほうがいいと思います。
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