錦織公園と南蛮煙管とススキ・ササ・自然
9月のある日、「
いつの話かもわからないほどものすごく曖昧な噂です。
しかし錦織公園にナンバンギセルと聞いては黙っていられません。
休みの日に錦織公園へ向かいしました。
といっても、あてもなくうろつくには錦織公園は広すぎます。
探す場所を絞らなければなりません。
そこで公園の案内地図を見ていると、「すすきの丘」と言うところを見つけました
ススキはナンバンギセルが寄生する代表的な植物。
名前からすると、ススキが多そうです。
しかし、ここは何度も通ったことがあるところ。
どれだけ考えてもススキがたくさん生えていた記憶はありません。
今までススキを見落としていたのでしょうか。
すすきの丘は公園の北の方にある、峠のつり橋と五ツ辻をつなぐ尾根道のちょうど中間くらいにあります。
数十メートルのアップダウンを越えて、すすきの丘に到着。
記憶は間違っていませんでした。
あたりにはススキはほとんど見られず、目につくのはササばかり。
よく見るとところどころにススキはありますが、どこもササに覆われています。

「すすきの丘」といいつつ実は「ささの丘」?
それは不思議な事ではありません。
自然では生える植物がどんどん入れ替わっていきます。
最初は草も生えていないような空き地でも、草が生え木が生え、その場所に適した植物が育っては入れ替わっていきます。
ススキは変化のはじめのころによく生える植物で、時間が経てば樹木などに場所を譲ることになります。
例えば

せめぎ合っているススキとササ
ササもススキのように荒地を好みます。
つまり同じ場所を取り合うわけです。
どうやら錦織公園にはススキよりもササのほうが合っていたのかもしれません。
この公園ができて名前がついた頃には岩湧山山頂のようにススキが一面に生えていたのが、その後ササに取って代わられてしまったのでしょう。

峠のつり橋方向から五ツ辻方向を見たすすきの丘
ということで、錦織公園のすすきの丘ではナンバンギセルに出会うことはできませんでした。
- 関連記事
-
- 金剛山の雪の滝 (2013/03/04)
- 錦織公園と南蛮煙管とススキ・ササ・自然 (2012/09/26)
- 琵琶に見えない琵琶湖は世界で3番目 (2012/01/25)
スポンサーサイト
