ホタルが現れる。七十二候第二十六候「腐草為蛍」の橿原市昆虫館
読みは「くされたるくさ ほたるとなる」。または「ふそう ほたるとなる」とも。
見ての通り成虫のホタルが現れる時期を指しています。
去年、室内に人口の小川を再現してゲンジボタルを羽化させた奈良県
去年と同じように七十二候の「腐草為蛍」にピタリと合った展示です。

暗闇の中で光るホタル
「腐草為蛍」の意味は見ての通り、枯れて朽ちた草からホタルが現れるということです。
もちろん、草は植物、ホタルは昆虫ですので、草がホタルに変わることはありませんし、ゲンジボタルなどの幼虫は肉食で巻貝を食べますから、草の中には住んでいません。
ただ幼虫は夜行性で、昼間姿は見えません。
蛹も土の中ですので、成虫になって夜光り出すまではホタルがいることに気づかなくても不思議はありません。
幼虫も
橿原市昆虫館の今年のホタル展示は去年と場所が変わって1階の標本展示室と生態展示室の間にある「橿原の夜」コーナー。
ここはもともと室内暗くして、橿原市の夜の昆虫たちの姿を浮かび上がらせる展示室です。
去年よりも場所が狭くなりケージも小さくなりましたが、もともと真っ暗になる部屋ですので、ホタル展示にはいいかもしれません。

橿原市昆虫館の今年のホタル展示室
ホタル成虫の展示は始まったばかりだそうで、あとしばらくは光るホタルが見れそうです。
ただし、ホテル成虫の寿命は短いですので、できるだけ早く行ったほうがいいでしょう。
ホタルは夕方によく光る性質を持っています。
昆虫館では昼間の開館に合わせてホタルコーナーは昼夜逆転させているそうなので、開館間際がよく光るそうです。
そして夜になると、昆虫館の周辺の川などでもホタルが舞うそうです。
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