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南港の野鳥の楽園。だから猛禽類もいます 大阪南港野鳥園 初冬の鳥


大阪の端の野鳥園


 大阪湾に突き出した埋立地、南港(なんこう)
 咲洲(さきしま)と呼ばれる人工島の通称。

 貯木場、物流倉庫、港、マンション街、そして商業施設と様々な顔を持つ場所です。

 その南港の端にあるのが大阪南港野鳥園。
 「野鳥園」ではありません。「野鳥園」です。

 最寄り駅は南港ポートタウン線の「トレードセンター前」駅。そこから15分ほど歩くことになります。
 土日祝日はとなりの「コスモスクエア」駅からバスがあります。

大阪南港野鳥園と「トレードセンター前」駅周辺の地図



大阪南港の野鳥の楽園


 もともとこのあたりは住吉浦と呼ばれ渡り鳥の生息地の一部でした。
 埋め立てられると、もちろん野鳥は行き場を失います。

 そこでNGOの働きかけなどで埋め立て中の湿地帯を整備し、野鳥を観察できる場所として公開されるようになりました。

 それが大阪南港野鳥園です。

野鳥園の西池と干潟
野鳥園の西池と干潟



拠点展望塔


 野鳥公園の真ん中あたりに展望塔があり、ここからは野鳥園が一望できます。
 職員の方が質問に答えてくれたり、レンタルの望遠鏡や双眼鏡があります。

 野鳥を観察する場所としてはいいのですが、野鳥たちから少し離れています。
 その分ガラス越しに野鳥を見ていても鳥たちはこちらをまったく気にしませんが、どうしても遠くなります。

 写真を撮ろうと思っている人は、高倍率レンズのカメラが必要になります。
 鳥まで遠いのはちょっと残念ですが、その分いろいろな鳥を見ることができるので、しかたありません。

野鳥園の北池と展望塔(中央)
野鳥園の北池と展望塔(中央)



野鳥園の干潟で出会った鳥たち


 まずは中央の展望塔や北観察所から見えた鳥たちです。

水辺の鳥たち

カルガモ(軽鴨)
カモ科
留鳥
こちらの姿を見て気にしながら泳いでいくカルガモの群れ
こちらの姿を見て気にしながら泳いでいくカルガモの群れ

鴨というとカルガモ。といってもいいくらい身近にいる鴨です。
渡りをしない留鳥です。


オナガガモ(尾長鴨)
カモ科
冬鳥
逆立ちして食べるオナガガモ
逆立ちして食べるオナガガモ

水中に上半身を突っ込み逆立ちしながら食べるのがオナガガモの特徴です。
日本には冬にやってくる冬鳥です。


ヒドリガモ♂と♀(緋鳥鴨)
カモ科
冬鳥
頭の真ん中が白いのがオスのヒドリガモ
頭の真ん中が白いのがオスのヒドリガモ

頭に白いラインがあるので恐らくヒドリガモだと思います。


ダイサギ(大鷺)
サギ科
冬鳥(一部留鳥)
嘴が冬仕様になったダイサギ
嘴が冬仕様になったダイサギ

白鷺三兄弟(ダイサギ、チュウサギ、コサギのこと)の長兄(一番大きいということ)。
嘴が黄色いのは冬の装いです。
日本には冬にやってくる冬鳥ということになっていますが、一年中見ることができます。


アオサギ(蒼鷺)
サギ科
留鳥
大きいので飛ぶ様子は迫力があるアオサギ
大きいので飛ぶ様子は迫力があるアオサギ

首を縮めて飛んでいます。
このように首の長い鳥が飛ぶときは首を縮めることが多いようです。
サギ類ではコサギに次いでよく見かける鳥です。


カワウ(川鵜)
ウ科
留鳥
いつも群れでいるカワウ
いつも群れでいるカワウ

淡水の川ではなく海水のある干潟ですが、カワウです。
ウミウは崖があるような岩場にすみ、干潟にはいません。
ちなみに、鵜飼に使われるのは川ですがウミウです。




水辺周辺の林や繁みの鳥たち

ミサゴ(鶚・雎鳩)
タカ科
留鳥
嘴と後頭部が猛禽類っぽいミサゴ
嘴と後頭部が猛禽類っぽいミサゴ

野鳥公園の方に教えていただきました。
いわゆる猛禽類になりますが、小型です。
干潟にいるのは水鳥を狙っているのではなく、魚を狙っているからです。
渡りをしない留鳥です。


チョウゲンボウ(長元坊)
ハヤブサ科
漂鳥
遠くを飛ぶばかりできれいに写せないチョウゲンボウ
遠くを飛ぶばかりできれいに写せないチョウゲンボウ

野鳥園の方に教えていただきました。
こちらも猛禽類ですが小型ですので虫や小鳥を食べます。
渡りをしませんが、高地と低地を行き来する漂鳥です。


モズ♂(百舌・百舌鳥)
モズ科
留鳥
この角度ではスズメっぽい嘴のモズのオス
この角度ではスズメっぽい嘴のモズのオス

一般的に猛禽類と呼ばれるのはタカ目とフクロウ目の鳥のことです。
モズはスズメ目なのですが、小型のタカ目の鳥と同じように虫やカエル、時にはスズメを狩ることもあるので猛禽類に加えられることもあります。
留鳥です

モズ♀(百舌・百舌鳥)
モズ科
留鳥
この角度なら猛禽ぽい嘴のモズのメス
この角度なら猛禽ぽい嘴のモズのメス

基本的に大きさも模様も同じなので、遠目に見分けるのにはちょっと難しいところがあります。
メスの特徴は、眼線(眼のところにある黒い線)が無い(または薄い)こと、お腹に茶色い鱗のような模様があること。
慣れればなんとなくわかるようになります。
肉食なので繁殖期以外はいつも1匹で縄張を見張っています。




野鳥園の緑地で出会った鳥


 野鳥園のおよそ1/3は緑地です。
 植物園のようにいろいろな植物が植えられていますので、林を好む鳥たちも住んでいます。


ジョウビタキ♀(尉鶲)
ヒタキ科
冬鳥
スズメくらいの大きさのジョウビタキのメス
スズメくらいの大きさのジョウビタキのメス

色数は少ないですが、すっきりとしたデザインが特徴です。


シジュウカラ(四十雀)
シジュウカラ科
留鳥
腹側からだとネクタイのような黒い線が特徴のシジュウカラ
腹側からだとネクタイのような黒い線が特徴のシジュウカラ

いつも群れで行動する小鳥です。
住宅街でも街路樹が多いところにはよくいます。
鳴き声も豊富で、知っている鳥の声を消去法で消していって残ったら、この鳥の声かもしれません。
留鳥です。


メジロ(目白)
メジロ科
留鳥
ぐにゃりと体を曲げたメジロ
ぐにゃりと体を曲げたメジロ

この骨が無いようなぐにゃりと体を伸ばすのがメジロの特徴です。
あまり人間をこわがらないのか、
チュルチュルという泣き声がかわいい小鳥です。
群れで行動して横向きにとまったり枝からぶら下がったりと見ていて飽きません。




野鳥園への道



 トレードセンター前駅と野鳥園の間のおよそ1kmの間は歩道を覆うように木が植えられていて、ここにも林を好む鳥たちがいます。
 野鳥と出会えるなかなか侮れない場所です。


ツグミ(鶇)
ツグミ科
冬鳥
物陰からこちらを伺うツグミ

物陰からこちらを伺うツグミ
もうやってきていました。
つぐみんらしくすぐ植え込みの向こうへ隠れてしまいました。
気弱なのか、人影を見るとすぐ逃げてしまいます。
うちのつぐみんはまだですが、もう日本に来てました。
冬鳥です。


シロハラ(白腹)
ツグミ科
冬鳥
大きさも行動も雰囲気もツグミに似ているシロハラ
大きさも行動も雰囲気もツグミに似ているシロハラ

つぐみ位の大きさで、最初はつぐみと思いましたが、画像を拡大して見るとちがうことがわかりました。
同じツグミ科だからでしょうか、ツグミ同様人影を見るとすぐ逃げます。
ツグミ科らしく?冬鳥です。


ジョウビタキ♂(尉鶲)
ヒタキ科
冬鳥
コントラストがきれいなジョウビタキのオス
コントラストがきれいなジョウビタキのオス

オスはこのきれいな模様が特徴です。
色あいは違いますが、オスとよく似たデザインです。


シジュウカラ(四十雀)
シジュウカラ科
留鳥
メジロのように横向きに止まったシジュウカラ
メジロのように横向きに止まったシジュウカラ

かわいい見た目ですが、虫も食べます。
木から木へ群れで移りますので、野鳥園内の林と行き来しているでしょう。


メジロ(目白)
メジロ科
留鳥
じっとしていないメジロ
じっとしていないメジロ

常に動き回ってまわって木の上でじっとしているときはありません。
群れで行動し、決まったコースを巡回することが多いようです。


コゲラ(小啄木鳥)
キツツキ科
留鳥
枯れ木をつつくコゲラ
枯れ木をつつくコゲラ

住宅街にもいるキツツキです。
ヒヨドリくらいのかわいい鳥ですが、「ギィ~ギィ~」という似合わない鳴き声が特徴です。


キジバト(雉鳩)
ハト科
留鳥
正面から見るとカワラバトにも見えるキジバト
正面から見るとカワラバトにも見えるキジバト

正面からはわかりにくいですが、かすかに見えた首の横縞が特徴です。
そこらじゅうにいるカワラバト(ドバト)は首の横が緑色の構造色で縞模様になっていません。




 このようにいろいろな種類の野鳥に出会えます。
 そして、ミサゴやチョウゲンボウ、そしてハヤブサもいるそうですので、野生の猛禽類と出会える可能性のある場所のひとつです。
 ただや長がいるところから離れていますので、レンタルもありますが低い倍率のものでもいいですから双眼鏡や単眼鏡を持っていくほうがより楽しめると思います。
 写真を撮りたいときはできるだけ光学倍率の高い機種を持っていくほうがいいでしょう。

 それからトレードセンター前駅と野鳥園の間の並木道も要チェックです。


◆記事ナビ◆ [鳥]

■外部リンク■
大阪南港野鳥園


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遠い!

** とらまた さんへ **
さすが野鳥を観察するためにつくられた施設だけのことはあります。
ブログにアップした以外にも小さなシギやチドリもいたようですので、こちらの近所にも一度にこれだけ見れる場所は見つけていません。

しかし、あまりにも鳥まで遠すぎるというのが、結構大きな欠点です。

いつも群れているカワウですが、30羽は多いですね。
みんないっせいに羽を広げたりするともう……

楽園

まさに野鳥の楽園、これほどの種類が見られるとは。
私の家の近辺でも30種類近くの野鳥を確認してはいますが、一度にこれだけという訳にはいきません。

カワウといえば先日河で20羽前後のカワウが一列にならんでいるのを見かけました。
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都会の植え込みから自然あふれる山まで。
新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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