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秋の金剛山で きのこ トり その2 土から生えるキノコ


菌根菌とアンモニア菌


 キノコの分類にはいろいろな方法があります。
 その一つに、キノコが栄養を取る対象から区別する方法があります。

 枯れた木や枯葉を分解するものは腐朽菌(ふきゅうきん)
 動物の糞や動物遺体を分解するものがアンモニア菌。
 そして植物の根と共生しているのが菌根菌(きんこんきん)です。

 前回は木に生える腐朽菌と思われるものを集めてみました。

 今回は地面から生えているものを集めました。

【秋の金剛山で きのこ トり その1 木から生えるキノコ】


金剛山と花崗岩


 金剛山の一帯はマグマがゆっくりと固まった火成岩の一種、花崗岩(かこうがん)でできています。
 花崗岩は風化しやすく、風化して砂になったものは真砂土(まさど、まさつち)と呼ばれています。

 真砂土は溶岩からできたものですから有機物はなく、キノコはそこから栄養を取ることはできません。
 つまり、表面の有機物が雨で流されやすい金剛山の登山道付近の地面から生えているキノコは、表面の薄い落ち葉を分解するか、地中の木の根から栄養を取ることになります。

 そこで、落ち葉がある場所でも真砂土や崩れた花崗岩が見えるところは「真砂土」としました。

■外部リンク■
 金剛山付近の地図(Mapion)


おことわり
以下は好奇心からキノコ素人が同定に挑戦したものです。
間違っている可能性は十二分にあります。
もしかしたらすべてまちがっているかもしれません。
キノコの同定は専門的な知識と経験が必要なものです。
そして毒のあるキノコも少なくありません。
食べるためにキノコの同定をするときは、このブログは参考にしないでください。



真砂土から生えていると思われるもの


 厚い落ち葉の中から生えるキノコは腐葉土から栄養をとる腐朽菌の可能性もあると思いますが、真砂土が見えるような薄い落ち葉層から生えるキノコは菌根菌かアンモニア菌の可能性が考えられます。

 ただ、地面に下に動物遺体や動物の糞がある可能性を考えると、菌根菌の方が可能性があるのではないかと思います。


灰色のキノコ

場所:真砂土とコケ
区域:千早本道
灰色のキノコ
灰色のキノコ
灰色のキノコの傘の裏
灰色のキノコの傘の裏
登山道横の壁から生えていました。
コケに覆われていますが、その下は真砂土のようです。


オウギタケと思われるキノコ

場所:真砂土
区域:千早本道
傘がちぎれたオウギタケと思われるキノコ 傘がちぎれたオウギタケと思われるキノコ オウギタケと思われるキノコの傘の裏 オウギタケと思われるキノコの傘の裏
真砂土というよりも崩れた花崗岩という感じのところに生えています。
金剛山の表面ははほとんどがこういった有機物に乏しい“砂”に覆われているようです。


オトメノカサと思われるキノコ

場所:真砂土
区域:千早本道
名前のように小さくかわいいオトメノカサと思われるキノコ
名前のように小さくかわいいオトメノカサと思われるキノコ
オトメノカサと思われるキノコの傘の裏
オトメノカサと思われるキノコの傘の裏
一見落ち葉に覆われているように見えますが、ところどころに花崗岩の小石が見えているように落ち葉はの層はとても薄いようです。


赤茶色の小さいキノコ

場所:真砂土
区域:千早本道
赤茶色の小さいキノコ
赤茶色の小さいキノコ
赤茶色の小さいキノコが生えている様子
赤茶色の小さいキノコが生えている様子

クリーム色のプチシューみたいなキノコ

場所:真砂土
区域:千早本道
クリーム色のプチシューみたいなキノコ
クリーム色のプチシューみたいなキノコ
クリーム色のプチシューみたいなキノコの軸
クリーム色のプチシューみたいなキノコの軸
傘の裏のチェックを忘れてしまったのですが、近くに生えていたカノシタのようなキノコと同じキノコかもしれません。


チチアワタケと思われるキノコ

場所:真砂土
区域:千早本道
チチアワタケと思われるキノコ
チチアワタケと思われるキノコ
チチアワタケと思われるキノコの傘の裏
チチアワタケと思われるキノコの傘の裏
写真ではピントが甘いのでわかりにくいですが、傘の裏はひだではなく小さな穴になっていますので、イグチ科ノキノコだと思います。
垂直な壁で、表面に松葉が引っかかっているだけで、すぐ下は真砂土になっているようです。


薄紫色の小さいキノコ

場所:真砂土
区域:千早本道
薄紫色の小さいキノコ
薄紫色の小さいキノコ
薄紫色の小さいキノコが生えている様子
薄紫色の小さいキノコが生えている様子
松葉が敷き詰められているようですが、まわりにはところどころ花崗岩の小石が見えています。


ムラサキシメジと思われるキノコ

場所:真砂土
区域:千早本道
紫色がきれいなムラサキシメジと思われるキノコ 紫色がきれいなムラサキシメジと思われるキノコ ムラサキシメジと思われるキノコの生えているところ
ムラサキシメジと思われるキノコの生えているところ
落ち葉の下には朽ちた落ち葉も見え、登山道周辺では腐葉土層がありそうな場所です。


中身がライチのようなキノコ

場所:真砂土
区域:千早本道
中のクレバ?が見えているキノコ
中のクレバ?が見えているキノコ
中のクレバ?が現れたキノコ
中のクレバ?が現れたキノコ
どちらも別の場所ですが、左のものの内皮がとれると右のようなクレバ(胞子と胞子をつくる細胞の塊)がでてくるのでは?


イグチ科と思われるキノコ

場所:真砂土
区域:千早本道
イグチ科と思われるキノコ
イグチ科と思われるキノコ
イグチ科の特徴が出ている傘の裏
イグチ科の特徴が出ている傘の裏
傘の裏がヒダではなく小さな穴が集まっているのはイグチ科によくある特徴です。


黄土色で傘が薄いキノコ

場所:真砂土
区域:千早本道
黄土色で傘が薄いキノコ
黄土色で傘が薄いキノコ
黄土色のキノコの傘の裏
黄土色のキノコの傘の裏
上には土地止めの杭がありますので、もしかしたら杭から生えているのかもしれません。


腹菌類と思われるキノコ

場所:真砂土
区域:千早本道
腹菌類と思われるキノコ
腹菌類と思われるキノコ
腹菌類と思われるキノコが生えているところ
腹菌類と思われるキノコが生えているところ
丸くて中央に穴が開くのは腹菌類の特徴です。




腐葉土から生えていると思われるもの


 金剛山にはスギをはじめブナなどいろいろな木がびっしりと生えています。
 木が生えているということはもちろんたくさんの落ち葉もあります。
 地面に落ちた落ち葉は、分解され腐葉土になります。
 腐葉土は元は植物ですからそこに菌糸を伸ばしてキノコを作れば腐朽菌のキノコということになります。

 しかし、栄養豊富な腐葉土の中には植物も根を伸ばします。そこから生えていると菌根菌ということになりますので、腐葉土の中から生えているからといって腐朽菌のキノコと断定することはできません。

コニセショウロと思われるキノコ

場所:腐葉土
区域:千早本道
コニセショウロと思われるキノコ
コニセショウロと思われるキノコ
コニセショウロと思われるキノコを横から見たところ
コニセショウロと思われるキノコを横から見たところ
中央に穴が開いているのはそこから胞子を噴出すためです。
腹菌類の特徴の一つです。


スッポンタケ

場所:腐葉土
区域:千早本道
スッポンタケ
スッポンタケ
スッポンタケのクレバ
スッポンタケのクレバ
濃い緑の部分(クレバ)に胞子があり、悪臭でハエを呼んで胞子を運んでもらいます。
そんなに強いにおいではありませんが、顔を近づけると臭い臭いがします。
胞子は袋の中につくられますので、これも腹菌類に分類されます。


アカヤマタケ

場所:腐葉土
区域:千早本道
アカヤマタケ
アカヤマタケ
アカヤマタケのひだが細かい傘の裏
アカヤマタケのひだが細かい傘の裏

薄い紫色のキノコ

場所:腐葉土
区域:千早本道
薄い紫色のキノコ
薄い紫色のキノコ
薄い紫色のキノコの傘の裏
薄い紫色のキノコの傘の裏
ここも比較的有機物が多そうな土です。


ドクベニタケ

場所:腐葉土
区域:千早本道
ドクベニタケ
ドクベニタケ
ドクベニタケの傘の裏
ドクベニタケの傘の裏
名前の通り毒々しい色です。


シロノハイイロシメジと思われるキノコ

場所:腐葉土
区域:頂上広場から千早園地
シロノハイイロシメジと思われるキノコが生えている様子
シロノハイイロシメジと思われるキノコが生えている様子
シロノハイイロシメジと思われるキノコの傘の裏
シロノハイイロシメジと思われるキノコの傘の裏
斜面の登山道とちがい平らな地面が多い山頂付近は落ち葉が流れにくく腐葉土の層も厚そうです。


表面が乾いている茶色いキノコ

場所:腐葉土
区域:頂上広場から千早園地
表面が乾いている茶色いキノコ
表面が乾いている茶色いキノコ
傘の裏も乾燥しているように見える茶色いキノコ
傘の裏も乾燥しているように見える茶色いキノコ




形と構造でキノコを分類


 キノコにはいろいろな分類があります。
 「キノコ」自体が複数の菌類の一部をまとめた言い方ですので、実は人間の都合が優先された分類なのです。

 栄養をとる対象のちがいによる分類以外にも、形と構造のちがいによる分類もあります。

 シイタケやシメジなどの傘があってその裏がわに胞子ができる、一般的なキノコの形になるものがハラタケ類です。

 キノコの内側に胞子の塊ができるものが腹菌類です。
 ホコリタケのように踏みつけると煙のように胞子を噴出すものなどです。

 「キノコ型」をしていなくて、それでいて大きな胞子の塊も持っていないものが子嚢菌類です。
 胞子は小さな子嚢と呼ばれる組織の中にできます。

 そしてキクラゲのようにヒダ状のものが膠質菌類です

 以上は菌類の中のキノコの分類で、これ以外にも地衣類のイワタケなどもあります。

 キノコはほんと奥が深い生き物です。


◆記事ナビ◆ 〔キノコ〕 〔金剛山〕
     【秋の金剛山で きのこ トり その1 木から生えるキノコ】


■外部リンク■
 ||| 大阪府民の森&箕面ビジターセンター ||| ちはや園地
 金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)
 金剛山愛好会
 金剛山 金剛山登山道・金剛山ハイキングコース
  金剛山四季と風景の写真


■金剛山をはじめ日本の地質がわかるページ
 地質図のホームページ(地質調査総合センター)


ポケット図鑑 日本のキノコ262

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今回キノコの同定に参考させていただいた本です。
キノコの生えている状態、カサの裏側や断面などキノコの判別に必要な画像が豊富です。

『ポケット図鑑 日本のキノコ262』著者のサイト
 【きのこ図鑑・撮れたてドットコム】



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