都会のビルの屋上の植物園 なんばパークス[パークスガーデン]
なんばパークス
都会にはいっぱいビルがあります。
古いビル新しいビル、歴史のあるビル、凝ったデザインのビル。
そんな中で好きなビルの一つがなんばパークス。
ミナミの中心ターミナル、南海電鉄の難波駅に隣接してあります。
今は無きプロ野球球団南海ホークスのホームグラウンド大阪球場の跡地に建てられたビルです。
というとかなり古いビルかと思われるかもしれませんが、大阪球場の解体がはじまったのは1998年。その後に建てられたのですから、海遊館や梅田スカイビルよりも新しいビルです。

難波駅側から見たなんばパークス
キャニオンストリートと段丘緑地

パークスガーデンから見た
キャニオンストリート
なんばパークスの特徴のひとつは、難波駅からつながる2階がそのままビルを二分して突きぬけていることです。
トンネルになっているのではありません。
キャニオンストリートと呼ばれる2階の通路が深い峡谷の底のように左右にビルを分断しているのです。
しかも曲線を多用したデザインは、入り口から出口が見えないようになっていて、名前の通り水が枯れた峡谷のようです。
そしてビル自体も難波駅側から1階ごとの階段状になっています。
つまり3階4階と各階に緑地が作られそれが屋上まで続いているのです。
しかも各階ごとにテーマがあり緑地の形もちがっています。
これが草木ではなく、稲が植えられているとすると、見事な棚田になったでしょう。

パークスガーデンの百日紅と隣接するパークスタワー

本家ヨーロッパでは
クリスマスツリーに使われる
パークスガーデンのドイツトウヒ
パークスガーデンの300種
70,000株
その緑地も、単なる屋上緑化というのではありません。
パークスガーデンと呼ばれ、2階から9階まで段丘状になったビルの屋根には、多くの植物が植えられ、公園になっているのです。
植物に囲まれた回廊のようなところ、里山の林のようなところ、緑の公園のベンチのようなところ、ちょっと開けた広場のようなところ、花がいっぱい咲いている花壇のようなところ、といろいろなタイプの緑地があります。
植えられている植物も日本の里山の樹木から外国の園芸植物までおよそ300種7万株と豊富で、季節季節の花が楽しめるように工夫されています。
屋上緑地や公園ではなく、まるで植物園のようです。

サルスベリの園芸種のパークスガーデンのチカソー
屋上回遊公園
難波駅から続く2階から階段を上っていくと、となりのパークスタワー以外見えるのは植物と空ばかりでまるで緑地公園の中の丘を登っていくようです。
しかし振り返ると難波駅とその上にそびえ立つスイスホテル。ここは都市の真ん中なのです。
視線を戻すと、いろいろな植物が植えられ花が咲く緑地。
世界的大都市の東京都心は、皇室関係の巨大な用地や、利用できないので木を植えるしかない急斜面が多いので、都市化を進めても必然的に緑が多く残ります。
しかし人が住みやすく利用できる平野ばかりの大阪では都市化が進むとどうしてもまとまった緑が少なくなってしまいます。
そういう大阪には、このような屋上回遊公園がよく似合うと思います。

パークスガーデンの森と店と阪神高速とスイスホテル
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