イシガメとクサガメとミシシッピアカミミガメ 在来種と外来種の境界
ミドリガメ巨大化す
淀みのある川や池があると、必ずと言っていいほど姿を見るのが亀。
多くの場合は、ミシシッピアカミミガメ(ミシシッピ赤耳亀)。
小さい時は「ミドリガメ」と呼ばれる亀です。
まるくて濃い緑色の
名前の通り日本には住んでいなかった、アメリカ原産の亀です。
ペット用に輸入された子亀がすてられ、日本に定着したと考えられています。
つまり
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顔の横の赤い部分が特徴のミシシッピアカミミガメ
クサガメとイシガメ
日本の淡水、池や川にはクサガメ(臭亀)とニホンイシガメ(日本石亀)という2種類の亀が住んでいました。
ほんの数十年前までは、川や池にいる亀と言ったらこの2種類だったのです。
しかし今は川や池で亀を見つけたら、ミシシッピアカミミガメと考えて間違いないでしょう。
亀の
そうなった原因は、おとなしい日本の亀はマッチョなアメリカの亀には勝てないからだ、言われることがあります、
卵を食べられ、餌も食べられ、増えることができずにどんどん数がへっていってる、と。

顔から首の黄色い模様が特徴のクサガメ
木田内川の亀
もちろんこのブログによく登場する
と思っていたら、よく見るとクサガメやイシガメもいることがわかりました。
もちろんミシシッピアカミミガメのほうがよく見かけますが、それでも注意をして見れいればそんなに珍しいものではありません。
狭い川の亀の数を考えると、けっしてクサガメやイシガメもだまって
日本が近代化していく過程で川や池が汚染され、クサガメやイシガメの数が減っていく中、汚染に強いミシシッピアカミミガメばかり生き残るようになった、ということも考えられます。
単純にミシシピアカミミガメだけのせいにはできないのかもしれません。

石のような茶色い甲羅の色が特徴のイシガメ
在来種と外来種の境界
ところで、日本の
田んぼで米を作る日本であれだけ特徴的なカメの記録がないというのは、不思議な話です。
クサガメは中国にもいて、食用にされることもあったということですので、江戸時代に日本に連れてこられたのかもしれません。
つまり、外来種です。
日本の川や池から外来種の亀を根絶させるとするならば、ミシシッピアカミミガメやカミツキガメ同様、クサガメも根絶させなければならないということになるかもしれんせん。
外来種と在来種の区別はどこでしたらいいのでしょうか。
そもそも外来種はなにがなんでも根絶し、在来種はなにがなんでも保護しなければならないものなのでしょうか。
簡単に答えは出せません。
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タグ: 在来種 外来種 ミシシッピアカミミガメ クサガメ ニホンイシガメ
