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夏の金剛山で出会ったいきものたち ダイヤモンドトレール編

今回は山の生き物の記事です。
の画像もあります。
が苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。



◆記事ナビ◆ 【夏の金剛山で出会ったいきものたち 千早本道編】


ダイヤモンドトレールをゆく


金剛山山頂のバス停?
金剛山山頂のバス停?

 千早(ちはや)本道から無事金剛山(こんごうざん)登頂に成功したので、今度は下山。もちろんロープウエイは使いません。
 下るのは伏見(ふしみ)峠の道。そこまでは尾根伝いに歩いていきます。

 途中、葛木神社(かつらぎじんじゃ)転法輪寺(てんぽうりんじ)の社寺や、ちはや園地やちはや星と自然のミュージアムのような観光施設、そして宿泊できる香楠荘(こうなんそう)などいろいろな施設が並んでいます。

 山頂から伏見峠まではいくつか道がありますが、その一つがダイヤモンドトレール。
 大阪と奈良・和歌山の府県境にまたがる山々の尾根伝いにつながる全長約50kmの道。

 もちろん歩くのはその中のほんのわずかな区間です。


シダ


 山頂広場の木にシダ(羊歯)が着生していました。
 平地なら間違いなくノキシノブなのですが、葉の裏のツブツブがないので違う種類のようです。

木に着生している金剛山のシダ
木に着生している金剛山のシダ




使徒襲来!? いやいやザトウムシ?


 同じく山頂広場にいた脚の長いクモ……
 にしてはなんかヘンです。

 クモは頭と胸が一緒になって脚が生えた頭胸部(とうきょうぶ)と腹部でできていますが、この虫は丸い体全体から脚が生えているように見えます。
 脚が4本なのでクモの仲間のようですが。

 どうやらこの奇妙なクモはザトウムシ(座頭虫)のようです。

 アニメをよく見る方は何となくどこかで見たことがあるような気がするかもしれません。

 丸い体から四方八方へ長い足が伸びている姿は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(TV版)の第9使徒マトリエルそっくりです。
 ザトウムシをモチーフのデザインをしたと言われています。

 ともかく得体のしれない怪生物のように見慣れぬすごい形をしている虫、かもしれません。

 ザトウムシはクモ綱ザトウムシ目ということで、クモには近い仲間のようです。
 確かにちょっと違和感を感じるクモといった様な姿です。

金剛山のザトウムシ
金剛山のザトウムシ



『新世紀エヴァンゲリオン』(TV版)の第9使徒マトリエル

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ブナの林


 金剛山山頂付近というと、ブナ(山毛欅)の林が有名です。

 ブナ林というと東北を中心とする東日本や中部日本の山岳部が有名ですが、近畿ではなかなか目にすることはありません。
 そんな中でかろうじてブナ林が残っているところの一つが、この金剛山山頂付近です。

 高く伸び、葉を茂らせているブナ林の様子はまるでジャングルです。

 幹には多く生き物が着生しています。
 地衣類(ちいるい)蘚苔類(せんたいるい)(コケ)、シダ類。

 木に地衣類がつくと枯れてしまうという人がいますが、そんなことを一気に否定していまうほど、ブナ林は茂っています。

 ブナ林は地衣類から哺乳類まで幅広い生き物たちに食料や住処を提供している豊かな森の象徴のようなところです。

金剛山のブナの大木
金剛山のブナの大木




菌糸束?


 道端の朽ち果てた倒木に何やら白い紐のようなものがからみついていました。
 カビのようにも見えますが、ちょっと太すぎます。

 これはおそらく菌糸束(きんしそく)でしょう。
 菌類、つまりキノコが育つために栄養を求めて張り巡らせた菌糸の束です。

 こういうキノコたちのおかげで、命を終えた木が分解され、また新たな命を支える栄養になるのです。

倒木を這う金剛山の菌糸束?
倒木を這う金剛山の菌糸束?




ホタル??


 道端のシダに何か虫が飛んできました。
 なんか(ほたる)のようです。
 昼間なのに活発に活動する蛍。

 しかしよく見るとなんか違和感を感じます。
 なんか偽物っぽい感じがしてなりません。

 蛍の中には毒を持つものがあり、そのため昆虫が身を守るために蛍に似せた擬態(ぎたい)をしている例がいくつかあります。

 毒を持つ虫に擬態する例をベイツ型擬態といいいいます。
 そいう虫でしょうか。
 なら逆説的にいえば毒がないはずですから、そういう意味では安全です。

 でも擬態には毒を持つ生き物がお互いを似せてしまうミュラー型擬態というのもありますので、擬態しているから毒がなという保証にはなりません。

 とにかく写真だけとって調べてみたら、なんと蛍でした。
 その名オオオバボタル(大姥蛍)。
 昼間活動するあまり光らないホタルです。
 そして幼虫は陸上で生活します。

 やっぱりゲンジボタルやヘイケボタルとはちょっと違う蛍のようです。

シダの上の金剛山のオオオバボタル
シダの上の金剛山のオオオバボタル




地衣類


 標高1000mの山の上ということだからでしょうか、都市部には生えない地衣類がありました。
 基本的に天然の土地ということだからでしょうか。高野山ほど多くは目にしません。

金剛山のセンシゴケ(ウメノキゴケ科)?
金剛山のセンシゴケ(ウメノキゴケ科)?



金剛山のヤリノホゴケ(多分)
金剛山のヤリノホゴケ(多分)




声はすれども姿は……ウグイス


 山の中は野鳥を見るのにはあまりいい環境ではありません。
 行動が制限され、障害物が多いからです。

 よくウグイスの声を聞いていたのですが、なかなか姿を見ることはできません。
 そんな中でやっと写すことができたウグイス、のおしり。

金剛山のウグイスのおしり
金剛山のウグイスのおしり




植物


 山頂から登山道まで、いたるところでホタルブクロ(蛍袋)が咲いています。
 今が花の季節なのでしょう。

金剛山のホタルブクロ
金剛山のホタルブクロ




 ギンリョウソウ(銀竜草)はいたるところというわけではありませんが、たまに目にします。
 いろいろな人口の施設がありながらもまだ豊かな森があることの証でしょうか。

金剛山のギンリョウソウ
金剛山のギンリョウソウ




 展望台へ向かう道の途中、なんとドクダミが生えていました。
 都市部でも生きていける結構タフな植物だと思っていたのですが、このような山で見られるとはなんか意外です。

金剛山のドクダミ
金剛山のドクダミ




大和二山?


 展望台からは奈良の大和三山(やまとさんざん)が見えます。
 大和三山とは、平坦な奈良盆地の南にあるきれいな円錐形の、香具山(かぐやま)畝傍山(うねびやま)耳成山(みみなしやま)の三つの山です。

 この角度では香具山がちょっと離れてしまいますので、畝傍山と耳成山の大和二山をアップで写しました。

展望台から見た畝傍山(手前)と耳成山(奥)の大和二山
展望台から見た畝傍山(手前)と耳成山(奥)の大和二山




 そして、伏見峠に到着。
 ダイヤモンドトレールとわかれて下山です。


◆記事ナビ◆ 【夏の金剛山で出会ったいきものたち 千早本道編】
         〔金剛山〕



■外部リンク■
 ||| 大阪府民の森&箕面ビジターセンター ||| ちはや園地
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タグ: 金剛山  ザトウムシ  ブナ  オオオバボタル  ホタルブクロ  ギンリョウソウ  ドクダミ  ダイヤモンドトレール  夏の金剛山  陸棲ホタル 

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

comment

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あしながおじさん?

** とらまた さんへ **

ザトウムシはクモの仲間というよりもダニの仲間って感じで、小さいのが多いようですね。

中途半端な大きさに、やたらと長くて華奢な脚では捕食者に簡単に捕まってしまいそうな気がします。

でも、いまだに生き残っているのですから、きっとそれなりに生き残る術を身につけているのでしょう。

それは一体何なのか?
謎です。


蛍は人気がありますが、源氏でなければ人気が下がり(源氏にあらずんは蛍にあらず?)、平家ですらなければもっと人気が下がり、幼虫が陸に住んでるとまた人気が下がり、光らないとなるともはや蛍と認識されません。

人間って勝手なものです。

あしながおじさん

ザトウムシ・・・自分が見たのと違って凄いインパクト!
もっとひょろっとして頼りなさそうなイメージだったのに、この子はかなり気合が入ってる感じですね^^

蛍は本来光らない種類の方が多いらしいですね。
日本では蛍=光る昆虫というイメージが強いですけど。
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都会の植え込みから自然あふれる山まで。
新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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