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瑠璃雪隠黄金虫と法布爾翁と仏国人(ルリセンチコガネとファーブルとフランス人)

今回はコガネムシの記事です。
コガネムシの画像もあります。
コガネムシが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。


紀伊山地のオオセンチコガネ


 先日高野山(こうやさん)へ行きました。

 戦国武将のお墓の並んでいるところ。高野山の中でももっとも有名な場所の一つ、(おく)(いん)とその参道(さんどう)

 そこできらきら青緑色に輝く虫がいました。体が構造色(こうぞうしょく)の硬い(から)に覆われた甲虫です。

構造色の青緑に輝くルリセンチコガネ
構造色の青緑に輝くルリセンチコガネ


 大きさは2センチくらい。
 そう、オオセンチコガネです。

 しかも青緑に輝くのは奈良から和歌山にしかいないというルリセンチコガネ(瑠璃雪隠黄金虫)。

 動物の(ふん)を食べるのにきれいで有名なセンチコガネは子供のころから見てみたいと思っていた昆虫の一つです。
 初めて出会ったのは東京の高尾山(たかおさん)このブログの記念すべき最初の記事です。


瑠璃色構造色のセンチコガネ


 そのセンチコガネの中でも最も美しいともいわれるルリセンチコガネは、実は奈良から和歌山にかけているのです。
 なんととなりの県です。

 まったく予想していなかった出会いですが、高野山は和歌山県。ルリセンチコガネが住んでいるところ。
 当然の出会いだったのかもしれませんが、うれしいものはうれしいのです。

大きさは2センチほどのルリセンチコガネ
大きさは2センチほどのルリセンチコガネ



フランス人登場


 きれいなルリセンチコガネをの写真を撮っていると、白人カップルの観光客が話しかけてきました。
 私が見ていたルリセンチコガネをみつけると、「アメイジング!(すごい!)」といって写真を撮り始めます。

 話しかけられたのは英語でしたが、二人が話しているのを聞いているとどうやらフランス人のようです。

 センチコガネのように動物の糞を食べるのは「糞虫(ふんちゅう)」といいます。糞虫とフランス人というと、そうです。ファーブルです。
 昆虫記で有名なジャン・アンリ・ファーブルです。


scarabee


 ファーブルが取り上げたフランス南部からアフリカ北部に住む糞虫は「フンコロガシ」と呼ばれ、センチコガネよりももっと大きく、糞を丸めて転がしていくので有名です。

 和名は「タマオシコガネ(玉押黄金虫)」ですが、「スカラベ」とも呼ばれます。
 英語かフランス語かそれともアラビア語かわかりませんがルリセンチコガネを「ジャパニーズ スカラベ」と説明したら、理解してくれました。

タマオシコガネの画像Yahoo! JAPAN



 しかしどういうわけかファーブルの説明がつきません。
 結局女性の方がご存知でしたが、つまり男性は知らないということです。

 遠い外国の日本ではこんなに知名度があるのに、本国フランスではファーブルの知名度がこんなに低いとは思いませんでした。
 たまたま知らない人に出会っただけなのかもしれませんが。

お腹は名前通りに瑠璃色に輝くルリセンチコガネ
お腹は名前通りに瑠璃色に輝くルリセンチコガネ



御負け


 ちなみに、「ファーブル」のフランス語の発音は、「ファー」も「ブル」もフランス語特有の発音で、日本人にはちょっとは発音しにくそうです。
 ですからカタカナで書くと「ファーブル」でしかたないと思います。

 中国語(漢字)では「法布爾(ふぁぼぅるぁ)(fa3bu4er3)」。
 タイトルにつけた「(おう)」は「~おじいさん」という敬称のようなものです。

註:「爾」の文字は現在の中華人民共和国での標準の表記ではかなり見た目がちがいます。

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タグ: ルリセンチコガネ  オオセンチコガネ  センチコガネ  糞虫  高野山  構造色  高野山の動物 

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comment

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スケッチ

** チューリップ さん へ **
昆虫記の本の挿絵はちゃんとしたスケッチでないと意味ないですよね。

絵本でそれをやるのは大変だったと思います。

すごいですね。


構造色の動物はいろいろいますが、やっぱり一番はオオセンチコガネ。

有名なモルフォチョウは翅の片側は地味な樹皮のような模様ですが、オオセンチコガネは全身構造色です。

身近な構造色の動物は、ドバトの首の部分ですね。

No title

ファーブル昆虫記、絵本にもスカラベがありました。その絵本は大きく、きっちり昆虫のプロの人が絵をかいてありよくわかりました。実は、ファーブル昆虫記は、名を知っていただけで子供の絵本を読むまで内容は知らなかったのです。
 また、構造色の虫を私も好きなことに気づきました。「昆虫の不思議」のような本を読みましたが、現在虫を研究してそれを人間界に応用していると言った本でした。それに構造色が出てきましたが、ノートさんのおかげでよくわかりました。

日本の糞虫はうつくしい!

** 彼岸花さん さんへ **

娘さんがファーブルの生家にいかれたと聞いてうらやましく思います。
ヨーロッパは行きたい国や地域の中では決して順位は高くないのですが、ファーブルがいろいろな虫と出会った南フランスだけはいってみたいと思うところです。

日本の糞虫はスカラベのように大きくないですし、糞を丸くまとめて運んだりしないのでちょっとがっくりするかもしれませんが、その美しさでは負けないと思います。
特に近畿にいるルリセンチコガネは名前どおりに瑠璃色に輝く構造色の美しさは、本家瑠璃(ラピスラズリ)よりもきれいだと勝手に思っています。

ルリセンチコガネの記事を公開できるように準備中ですので、少々お待ちください。

私の写真の腕であの美しさを再現できる自信はありませんが……

こんばんは。

これにも書きたいし、あれにも書きたいと、
どの記事にコメント入れさせていただこうか迷って、
結局センチコガネのところで(笑)。

とりのなん子さんが好きなくらいですから、これには
やはり反応してしまいます。彼女の漫画では、私、虫ネタが一番好きですから。
そういえば、なん子さんの漫画にも、瑠璃色に輝く虫を拾って
喜んでいたら、それ、ふんころがしですよ、と言われて、放りだすのがありましたね。
なん子さんにしては珍しいというか。

ファーブルの昆虫記、大好きでした。中でもやはり深く印象に
残っているのが、ふんころがしの話。
そんな面白い生き物がいるのか!と思いました。
絵も素晴らしく美しいですしね。
私に似て虫好きの娘はフランスを歩き回って、ファーブルの生家にも
行ったのですが、やはり日本人が多く訪れるようで、本なども
日本のものが展示してあったとか。
フランダースの犬などもそうですが、本国の人より日本人に
愛されている作品や作家というものがあるようですね。

それにしても、美しい輝きですね~!
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新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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