夏の岩湧山で出会った謎の白い花
7月末の岩湧山。
山頂の茅場ではいろいろな花が咲きます。

トレッキングルートを歩いていると、白い花が咲いていました。
丈の低い草。
花は小さく葉は大きい。

白い花は5枚の花びらにオシベは5本。
それが2つ、3つ茎の先に。
見たことがあるような気がしますが、わかりません。
家に帰っていろいろと調べてみても、みつかりません。
何冊も図鑑を見ても載っていません。
岩湧山に通じる金剛山で咲く草を集めた本にも載っていません。

そんな珍しい花が道端で咲いているのに、だれもネットにあげていない。
ちょっと信じられません。
Googleレンズを使うとシロバナイナモリソウが。
そっくりに見えますが、じっくり観察すると花弁の形や質感、オシベなどがちがいます。
行き詰まったところで、あることに気づきました。
これは珍しい植物ではなく、岩湧山山頂にありふれた植物の花がなにかの事情で傷ついたものでは?
小さい白い花というと、さっき咲いていたオカトラノオ。
オカトラノオはたくさんの花が並んで房状になります。
だからその可能性を考えていませんでした。
はたして。
花の形はそっくり。
オシベもそっくり。
葉の形も質感もそっくり。

解決。
オカトラノオです。
ただどうしてこんなに花が少なくなったのかは、謎のままです。
- 関連記事
-
- タビビトノキ? タビビトノクサ? (2023/08/07)
- 夏の岩湧山で出会った謎の白い花 (2023/08/04)
- 秋の七草じゃないけれど。大思草 (2023/07/29)
