春の紫色の絨毯 サギゴケ(牧野富太郎さん)
公園の芝生の広場の一角が紫色に染まっていました。
地面を這うように広がる低い草が一斉に咲いているようです。
春に咲く紫色の花というと、スミレ?

いいえ、サギゴケです。
別名はムラサキサギゴケ。
なんかややこしく、でこぼこした感じの名前ですが、おもしろい形の花で、地面の上に茎を伸ばして増える多年草。
このように広がると、きれいです。
田んぼのあぜみちや公園のなどのちょっと湿り気の多いところに育つありふれた草。

サギゴケの学名は「Mazus miquelii Makino」。
3つの部分でできています。
最初の「Mazus」はサギゴケが属すサギゴケ属のこと。
姓のようなもの。
次の「miquelii」はサギゴケ自身のこと。
名のようなもの。
この2つを合わせて「Mazus miquelii」がサギゴケの学名になります。
姓と名を合わせて姓名になるようなものでしょう。

そして最後の「Makino」は命名した人の名前。
オトメスミレと同じように朝ドラらんまんの主人公のモデル、牧野富太郎さんです。
珍しい植物だけでなく、このような身近な植物も命名しています。
植物の名前を調べるときは、学名も調べてみると意外と牧野さんの命名かもしれません。
サギゴケ
鷺苔
Mazus miquelii
シソ目 ハエドクソウ科 サギゴケ属
多年草

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