大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 見えないところに広がるしたたかな植物たち〈大阪市立自然史博物館〉
地面の下の土や石がメインのようなイメージのアンダーグラウンド展。
意外と生き物関係の展示がたくさんあります。

特に地面のすぐ下はいろいろな生き物たちの生活の場になっています。
見えませんが。
展示されているケカモノハシの標本。
砂浜に生えるイネ科の多年草。
花穂が2本出ている様子を鳥のカモのクチバシに見立てたカモノハシ。
そのカモノハシより毛が多いということが由来。

展示されているケカモノハシは、茶色く変色した、乾燥したよくあるそんなに大きくないイネ科の雑草のようです。
ところが、下の方を見ると左右に根が広がっています。
いくつもの展示物を超えて何メートルも。

これだけ根を伸ばしていれば風で砂が飛ばされたとしても結構頑張れるでしょう。
そして向かいのモウソウチクの地下茎と根。
とんでもない密度で地下茎か根かわからないほどです。

竹林は地面の下がこれで覆われていると思うと、足を踏み入れるとタケに捕まっているようなもの。
なにしろ、自分の周囲が同じタケ個体かもしれないのだから。
地面の上でも樹木が何十年もかかって届く高さまでに半年もかからず達してしまうとでもない生き物ですが、地面の下でもとんでもないようです。

イネ科はあなどれない!

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