モズはおしどり?
モズとオシドリ
モズ(鵙、百舌鳥、百舌)
鳥綱 スズメ目 モズ科 モズ属
オシドリ(鴛鴦)
鳥綱 カモ目 カモ科 オシドリ属
見てのとおりモズとオシドリの間には「鳥」以外はまったくちがう種類の鳥です。
では、なぜモズがおしどりなのでしょうか。
おしどりでないオシドリ
ヒントは、「オシドリ」ではなく「おしどり」です。
「おしどり」とは仲のよい状態を表すことばで、たとえば仲のよい夫婦に対して「おしどり夫婦」などと使われます。
オシドリは一度つがいになると、同じベアで一生添い遂げるため、仲がよいことを表す言葉に使われるようになりました。
ところが実際は繁殖期ごとにちがう相手とペアになり、子育てが終わると分かれてしまい、まったく「おしどり」ではありません。
一方モズは
さて、モズの話です。
2010年の
1羽で一つの縄張を持つモズがこの時期にほかのモズを一緒にいるというのは、つがいにちがいありません。
そろそろ1回目の子育ての季節です。
残念ながらまだメスに会っていませんのですべて証言なのですが、なかなかおもしろい話を聞くことができました。
それは、百舌鳥太郎と一緒にいるモズも投げたエサを食べる、というものです。

百舌鳥太郎夫妻(2009年)
右上が百舌鳥太郎 左下は百舌鳥太郎妻
重要なポイント
一見なんでもなさそうですが、重要なポイントです。
まず、モズは基本的に人間に近寄ってきません。
人間が近寄ると逃げます。
- つまり近寄ってくるのはすでにある程度は人間になれている証拠です。
- そこで、ここ4年の百舌鳥太郎妻の状況を書いてみます。
1年目: 百舌鳥太郎妻の姿確認できず。いたかもしれませんがオスメスの区別がつくほど近寄ってこない。 2年目: 1年目と同じ。 3年目: 離れた電線の上から見ている。近寄ると逃げる。投げたエサを食べるときと食べないときがある。 今 年: 近寄ってきて投げたエサを食べる。
結論
そこで、1と2から導き出される答えは――
百舌鳥太郎の奥さんはここ3年ほど同じモズかもしれない。
少なくとも、今年の奥さんは去年の奥さんと同じという可能性は、高い。
もしかすると、モズはおしどりかもしれません!
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