古い写真の中からみつけたいきもの 金色の、ハチ?
代わり映えのしない雑草を何枚も写している写真をみつけました。
こういうときは、なにか生き物を写しているはず。
1年前の5月の写真。
拡大してみると、虫が写っていました。

黒と金色の縞模様の腹部。
背中は金色。
全体にほっそりとした体は、ハチ。

さあ、種類を調べようとあちこち細かい特徴を探していると。
ん?
触角がない?
いや短くて細い。
ハチの触角はこんなあるかないのかわからないような感じではありません。
普通は。

こんな触角をしているのは、ハエやアブのハエ亜目の昆虫。
特にアブはハチっぽい模様をしていることがよくあります。
ハチとハエやアブの大きな違いは、翅。
ハチは4枚。
ハエやアブは2枚。
この虫は。
左側の翅が無くなっていますが、右側は1枚。
左が無くなったときに右も1枚なくなった可能性もありますが、残った右側の羽の下に小さなうちわのようなものが見えます。
ということは、ハチではなくてハエかアブ。

調べてみると、わりとあっさりみつかりました。
キアシキンシギアブ。
そのメス。
一体どこで切ったらいいかわからない名前ですが、漢字で書くと「黄脚金鴫虻」のようです。
つまり、「黄色い脚で、体が金色で、鴫のように脚が細長いアブ」なのでしょう。
学術的な識別の記号としての名前ならともかく、やっぱり一般向けの図鑑などには漢字も併記してほしいなと思います。
キアシキンシギアブ
黄脚金鴫虻
Chrysopilus ditissimis
ハエ目(双翅目) ハエ亜目(短角亜目) アブ下目 シギアブ科
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