実は2020年もやっていたプランター稲ビオトープ カイエビVSカブトエビ?
今年もプランター稲ビオトープはじめていました。
プランター田んぼでカブトエビやカイエビなどを育てて、小さな田んぼを再現できるか挑戦を続けています。
今年のテーマは、カブトエビを取り除く、です。
今までプランター稲は1ヶ月もしないうちにカイミジンコを残して全滅していました。
去年はプランターの中に網で囲んだところを作り、そこにカブトエビを隔離しました。
すると、いつもはすぐいなくなるカイエビが1ヶ月以上いました。

カイエビがいなくなるのは、カブトエビに食べられるから。
カブトエビがいなくなるのは、食べ物がなくなるから。
そう考えました。
隔離したカブトエビには餌をやりましたが、カイエビには何もしません。
イネを育てるために時々肥料をやるだけ。
それであっという間の全滅は避けられたので、自然に土の上に増える微生物でまかなえるのでしょう。
そもそもカブトエビより小さいですから。
ということで、今年は孵化直後から見つけ次第徹底的にプランターからカブトエビを取り除きました。
もちろん、カブトエビはたくさんあるエビ伝説の容器に入れて育てました。
共食いが起きにくいように大きさを合わせ、成長するにつれて同じ容器に同居する数を減らしていって。
大きさは8ミリくらい
腹部の小さなつぶつぶは卵

その結果、9月までカイエビが生き残りました。
ホウネンエビも。
カイエビがプランターでこんなに長く、何匹も生き残ったことは初めてです。
やはりカイエビの全滅はカブトエビが関係していそうです。
おおきさは20ミリくらい 腹部の小さなつぶつぶは卵

そこから考えると、カブトエビというのは田んぼの水生甲殻類の中ではかなり獰猛な肉食動物というになります。
たしかに、以前からカブトエビの多い田んぼではカイエビは見えないかいても少なく、カイエビの多いところではカブトエビはあまり見かけません。
という感じがします。
しかも、日本のカブトエビは外来種と考えられています。
それに対してカイエビやホウネンエビは在来種、のようです。
もしかして、カブトエビは田んぼの在来種を食べ尽くしてしまいかねない恐怖の外来種、なのでしょうか。
大きさは50ミリくらい

しかし、よく考えてみれば、田んぼは人間が作った人工の環境。
自然にはない環境。
だからカブトエビも問題ない?
というか、カブトエビが日本にやってきておよそ100年と言われます。
カブトエビが原因でカイエビが全滅した地域はあるのでしょうか?

というか、カイエビやホウネンエビも稲作と一緒に入ってきた外来種の可能性は?
カイエビは複数の種がいて、なかには特定の池に住むものとかいるようですが、ホウネンエビの方は?
なかなかおもしろそうです。
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