【 コケ・シダのはなし】

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初夏の低山で出会ったハナワラビ それはナツノハナワラビ? それともナガホノナツノハナワラビ?

 『新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言』解除されました。
 ということで府県境を越えないよう、大阪府内の低山に登りました。

 尾根道を登っているいると。独特な形をした植物が。
 高さは30センチくらい?
 小さな葉がたくさんついているように細かく分かれた葉を水平に何枚も伸ばし、中央から1本だけ葉のついていない茎を伸ばしています。
 その茎の先には何やら小さい粒のようなものが穂のようにたくさん並んでいます。
 これは?!

ナガホノナツノハナワラビ

 きっとシダのハナワラビの仲間です。
 今は暦の上では夏。
 ということは、ナツノハナワラビ?

長穂の夏の花蕨

 帰ってからしらべてみると、ちょっと混乱してしまいました。
 ナツノハナワラビだけでなく、よく似たナガホノナツノハナワラビというシダがあります。
 そして、手元の図鑑、いろいろなWebサイトをみていても、なかなかわかりやすい画像がありません。
 それだけでなく、まるでゲシュタルト崩壊を起こしたかのようにナツノハナワラビとホナガナツノハナワラビが同じに見えてきます。

Botrychium strictum

 見れば見るほどわからなくなるところを胞子嚢穂の広がり方と、葉の下の茎の色で区別することにしました。
 胞子嚢穂が上の方が狭く下のほうが広い円錐形に広がっていたらナツノハナワラビ、上の方も下の方もそれほど差がない広がり方ならナガホノナツノハナワラビ。
 葉の下の茎が緑色ならナツノハナワラビ、ちょっと茶色がかっていたらナガホノナツノハナワラビ。


 出会ったのは、胞子嚢穂は下はそれほど広がっていません。
 茎の色はわかりにくいですが、どうやら緑の中に少し茶色をしているように見えます。


 ということで、低山で出会ったのはナガホノナツノハナワラビということになりました。

 ナガホノナツノハナワラビ
 長穂の夏の花蕨
 Botrychium strictum
 シダ植物門 マツバラン綱 ハナヤスリ目 ハナヤスリ科 ハナワラビ属の夏緑性シダ

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