秋彼岸 尾花の陰の思い草 姿見るほど 万葉思う
9月。
ナンバンギセルの季節です。
ナンバンギセル(南蛮煙管、Aeginetia indica)はハマウツボ科ナンバンギセル属の一年草。
そして寄生植物。
イネ科の植物に寄生しますが、ススキが定番。
ススキの根本で咲いていました。

昔はススキの陰でうつむき加減で咲いている様子を、思い悩む女性の姿のみたてて、「思ひ草」と呼ばれていました。
和歌にも読まれ、万葉集にも次の歌があります。
第十巻2270
道の辺の尾花が下の思ひ草 今さらさらに何をか思はむ
道端の尾花(おばな/ススキ)の下で咲いている思ひ草(おもいぐさ/ナンバンギセル)のように、いまさら何を思い悩んだりしましょう。

言われてみれば、思い悩んでいるように見えてきます。
■参考外部リンク■
万葉集/第十巻 - Wikisource

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