【 大阪市立自然史博物館特別展のはなし】

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「特別展 昆虫」〈大阪市立自然史博物館〉は、ぜひ、ぜひ、本館も!

 昆虫のことならなんでもそろっているに違いない!
 と思ってしまう「特別展昆虫」。
 標本を中心にいろいろと「昆虫」が展示されています。

全体についてざっくり書いたのはこちら
「特別展 昆虫」〈大阪市立自然史博物館〉は、む、む、む、む、むしだらけっ!

しょくぽんが見えたらもうすぐ!

 2メートルの巨大昆虫模型がある最初のエリア。
 その壁の年表みたいなパネル。
 最大の昆虫、メガネウラの生体復元模型の上にあります。
 昆虫の出現時期の年表です。

540000000年の年表!

 カンブリア爆発から数千万年で昆虫の出現。
 このころの昆虫はまだ水中にいたのか、もう陸上にいたのか気になります。
 そして、昆虫の特徴とも言える翅(はね)の出現。

カンブリア紀の次のオルドビス紀に昆虫は登場

 その翅を、飛ばないときにはじゃまにならないように折りたためるようになり、そしてカブトムシやチョウのように幼虫と成虫が全くちがう生活をする完全変態の昆虫の出現。
 それがなんと、恐竜の出現より1億年も前。
 昆虫はこんなに昔に、現在に続く基本的な体を作り上げていたのです。
 巨大恐竜が繁栄したジュラ紀には現在の目(もく)のほとんどが出揃いました。
 つまり、チョウやガのチョウ目やカブトムシの甲虫目などがもうそろっていたのです。

古生代に完全変態昆虫が登場しジュラ紀には現在の形に落ち着く

 そして鳥以外の恐竜が絶滅した中生代末(白亜紀末)の大絶滅も乗り越え、今まで生き残っています。
 それよりももっとひどかった古生代末(ペルム紀末)の大絶滅も乗り越えているのですから、当然のことかもしれません。
 それどころか、オルドビス紀末、デボン紀末、三畳紀末と「ビッグファイブ」と呼ばれる5つの大絶滅すべてを生き抜いてきました。
 昆虫はすごい!

 そしてコーナータイトルの横の昆虫の系統研究最前線。

なぜか1億5千万年ころ多様化がピタリと止まるのがふしぎ

 昆虫の目レベルと節足動物がどのように分かれてきたのかを表しています。

ほかの節足動物と分かれたのは5億年以上前

不完全変態の昆虫もどんどん多様化しています

大絶滅など関係ないようです

 大絶滅を物ともせず、恐竜時代に目が出そろっています。
 中生代は恐竜の時代と言われますが、昆虫もそれ以上に繁栄していたようです。

 ただ、この表にはちょっと不満があります。
 昆虫の「翅を持つ昆虫」が「不完全変態群」と「完全変態群」の2つにしか分けられていないこと。
 もちろん、昆虫を理解する上で不完全変態と完全変態という分け方はとても便利です。
 ただ、これでは上の年表が反映されていません。
 もう少し細かく、昆虫の進化に合わせた分類をしてほしかったと思います。

 でも、ご安心を。
 ここは自然史博物館。
 本館の展示室に、あります。
 2階の第3展示室。
 様々な動物の標本が展示されています。
 もちろん、昆虫も。

クジラが出迎えてくれる本館

 昆虫展には及ばないものの、いろいろな形でたくさんの標本が展示されています。
 それだけでなく、昆虫の解説も。

年表はありませんが標本と種数付きで昆虫を分類

 特別展でみたかったのが、これ。
 ちょっと古いかな、という気もしますが、昆虫にはいろいろと仕組みの違いがあることがわかります。

 もともと昆虫は翅がなかった(無翅亜綱)ところに翅のある昆虫(有翅亜綱)が現れます。

このあたりは翅を基準に考えるとわかりやすい

 その翅も最初はトンボのように羽ばたく方向にしか動かせなかった(旧翅群)ところ、腹部に重ねてたためる昆虫(新翅群)が現れます。
 翅をたためる昆虫も古い順からバッタなどの多新翅群、セミなどの準新翅群、カブトムシやチョウなどの貧新翅群と分かれます。
 ただ出現から3億年以上たちそれぞれのグループの中でいろいろ変化しているので、翅以外の特徴のほうがわかりやすいかもしれません。

 多新翅群は大きな後翅を折りたたんで前翅で覆っています。

不完全変態のグループ

 そしてお尻の角(尾角)がなくなりスマートになり、セミやカメムシのような準新翅群と、蛹になり幼虫と成虫が全く違う形をしている貧新翅群に分かれます。
 貧新翅群は完全変態昆虫、それ以外の有翅昆虫は不完全変態昆虫とよばれます。

完全変態(貧新翅群)のグループ

 この自然史博物館の常設展のように、もうちょっと細かく分けてみると昆虫への理解も深まってくる、かもしれません。

昆虫標本の上はクジラの骨

 本館へは特別展のチケットで入場ができます。
 ぜひ、昆虫展の後には本館へ。
 常設展では昆虫以外にも恐竜や植物など様々な生き物が展示されています。

 ただ特別展昆虫は再入場不可なので、本館を先に行って予習する方が良いか、先に特別展を堪能して行くか。
 どちらがいいかな?

■参考外部リンク■
特別展 昆虫 | イベント | 関西テレビ放送 カンテレ
大阪市立自然史博物館

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