いったいどうしてこんなところで? シロバナジンチョウゲ? と思ったら……
根古峰で白い花と出会いました。
膝くらいまでの高さしかない小さな木。
3月に青々とした葉があります。
常緑樹。

厚めで長い三角形の白い花びらが4枚、根本でつながって筒状になっています。
まるでジンチョウゲのよう。

顔を近づけると、香りがします。
ジンチョウゲのようです。
でも、花の色は真っ白。
ジンチョウゲなら赤紫色が入りますが、これは真っ白。
ちがいます。

ジンチョウゲにはシロバナジンチョウゲという白花品種があります。
中国原産の外来種。

ということは、人間がここに植えたということになりますが、こんな細い登山道の途中にわざわざ植える理由はよくわかりません。
謎です。
そして、白い花びらのように見えるのは、萼です。
追記
コショウノキではないかという指摘をいただきました。
コショウノキは、名前に「コショウ」とありますが、コショウ目コショウ科の調味料に使われるコショウではなく、ジンチョウゲやシロバナジンチョウゲと同じフトモモ目ジンチョウゲ科。
日本の在来種で、大阪にも分布していますが、準絶滅危惧種。
シロバナジンチョウゲとよくにていています。
いろいろ画像を見比べてみると、葉の形が少し違うように思います。
コショウノキは先がすぼまりながら細長く尖ります(倒披針漸鋭尖頭形)。
シロバナジンチョウゲは先が自然に伸びて尖ります(倒披針鋭頭形)。
この木の葉は、刃先は自然に伸びて尖っているように見えます。
葉の形からすると、シロバナジンチョウゲ。
しかし、葉によってはすぼまっているようにも見えます。

コショウノキの由来は、赤い実がコショウのように辛味があること。
シロバナジンチョウゲは中国産のジンチョウゲの白花園芸種と思われ、ジンチョウゲと同じように実がならないようです。
実がなればコショウノキ、ならなければシロバナジンチョウゲ。
これは、もう、悩む必要はないでしょう。
ということで、数カ月後、実がなっているかどうか確認に行くことにしました。
追記2
ということで、6月に果実がなっているか見に行ってきました。
結果。
真っ赤な実がなっていました。
コショウノキのようです。
ということで、タイトルに少し追加しました。
その予期の様子は【シロバナジンチョウゲと思ったのはコショウノキでした。】を御覧ください。
最後になりましたが、間違いのご指摘ありがとうございます。
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