公園で初めて見たきれいな虫は実は普通の虫でした?
春の公園でタンポポさがしをしていると、きれいな虫がいました。
緑色に輝く背中と頭。
でも、胸は赤。
ちょっと細長めのからだの甲虫。
見るからにゴミムシの仲間。
ゴミムシというとなんかイヤな感じの名前ですが、きれいな虫が多いのが特徴で、ファンも多かったりします。

この虫の名前はキクビアオアトキリゴミムシ。
長くてどこで切ったらいいのわかりにくいのですが、調べてみると「アオアトキリゴミムシ」がいました。
漢字では「青後切芥虫」。
名前の由来は、緑色の鞘翅(背中の固い翅の覆い)がほかのゴミムシのようにおしりの方まで覆っていなく、切られたように見えることから。
名前は「青」ですが、昔は緑色も「青」と呼ばれていて、動植物の名前の「アオ」は緑色を表していることがよくあります。
たとえば、植物が緑色の葉を茂らせることを「青々と茂る」といいますが、このときの「青」と同じです。

アオアトキリゴミムシは頭部が赤味がかったオレンジ色、その次の胸(前胸)が緑色。
そのアオアトキリゴミムシによく似ていますが、頭部が緑色で胸が赤味がかったオレンジ色。
それがキクビアオアトキリゴミムシ。
頭の次の部分を首と見立て、赤味がかったオレンジ色を黄色と見立ててつけられた名前のように思えます。
ということで、漢字で書くときっと「黄首青後切芥虫」となるでしょう。

はじめて見たのですが、珍しくない普通種。
ただし木の上のに済む樹上性。
だからはじめて気付いたのかもしれません。
時折木の根元まで降りてくることがあるそうなので、偶然出会ったのでしょう。

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