大型連休の錦織公園は見上げる花を間近に見ることができました。ユリノキ
トチノキとユリノキ。
どちらも5月から6月にかけて花が咲く落葉高木。
そう、高い木。
なので、花は人間の目線よりのずっと上で咲きます。
特にユリノキは公園や植物園でよく見かけるのですが、多くの人は花に気づきません。

ところが。
大阪府南河内地方の錦織公園では、下の方で咲いています。
特にユリノキ。

まだ大きくなりきっていないユリノキが下に枝を伸ばしています。
さらに緩やかな斜面なので、上に行けば花を横から見ることができます。
可動式モニターのデジカメや背が高い人なら、花の中を上から写すこともできます。

ユリノキはモクレン目モクレン科。
モクレン目は古いタイプの被子植物で、その特徴がわかりやすいのが、花。
被子植物の花は、中心にメシベがあり、そのまわりをオシベが囲み、それを花弁が囲み、最後に緑色の萼(がく)が囲むようになっています。
タンポポのように小さな花がたくさん集まっている場合は、花の集まりを苞(ほう)が囲みます。
もちろん、例外もいろいろありますが。

モクレンの仲間は中心にたくさんのメシベが螺旋を描くようにびっしりと並び、その外側にオシベ。
そして萼のような役割もするはなびら(花被片)が囲みます。
例えるなら、房になっているたくさんの花をバラバラにして、メシベだけを集めて、そのまわりにオシベを並べて、花弁で囲ったようなもの。
花としては一つの集まりですが、たくさんの花の要素が集まってます。
ぱっと見はちょっと大きな花ですが、実はけっこうかわったつくりをしているのです。
トチノキはモクレンの仲間ではありませんので、沢山の花が集まって房状になっているもの。
モクレンの仲間のユリノキは、たくさんの花の要素がまるで一つの花のように集まったもの。
おもしろいですね。

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