【 恐竜と化石爬虫類のはなし】

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「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」足の指を見ていると鳥も恐竜も同じ!(やっぱり鳥も恐竜?)〈大阪市立自然史博物館〉

 大阪市立自然史博物館の「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」展。
 恐竜の卵を一度にたくさん見られる貴重な機会ですが、恐竜展なのに鳥の骨格標本が多いのが特徴。
 4種類の鳥がいます。
 そのすべてが古いタイプの鳥とされる古顎類というのも、おもしろいところ。


 それで、今回は卵ではなく、足を比べて見ました。
 特に、足の指、鳥の場合は趾(あしゆび)と言います。
 言うまでもなく、鳥は恐竜から進化した、というか恐竜の形態の一つが鳥と言えるでしょう。
 ということで、鳥の趾の分類を恐竜に当てはめてみました。

 鳥の趾の分類は『鳥の足型・足跡ハンドブック』小宮輝之・杉田平三 著 文一総合出版を参考にしました。

鳥の足型・足跡ハンドブック

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鳥の趾型
趾の数 趾の向き 名前 鳥の種類
3本趾 前3本 三趾足 主に地上に棲む鳥
4本趾 前3本後1本 三前趾足 多くの鳥
前の趾の一部が癒着 合趾足 ブッポウソウ目
前4本 皆前趾足 アマツバメ類
前2本後2本 対趾足 カッコウ類,インコ類
第4趾が前~後に可変 可変対趾足 フクロウ類,ミサゴ
第4趾が横~後に可変 外対趾足 キツツキ類

 次に全身骨格標本が展示されている鳥と恐竜の足跡を想像して分類しました。
 もちろん、恐竜と鳥の趾は同じでないものもあります。
 そのようなものは、鳥の呼び方を参考にして、独自に名前をつけました。
 分類の最後の番号は、展示されている進化分岐パネルの今の鳥から近い順番です。


二趾型三趾足(仮)

三趾型だが地面をつかむのは2本で1本は上を向く

シノベナートル・チャンギイ

竜盤類 獣脚類 トロオドン類 2
白亜紀後期

鳥によくある三趾足の変形ですが、現在の復元では歩くのに使われるのは2本の趾だったようです。

トロオドン・フォルモス

竜盤類 獣脚類 トロオドン類 2
白亜紀後期

三趾足

3本の趾全部が前を向く

エミュー

古顎類 0
現代

古顎類は地上で生活する飛べない鳥なので、多くが三趾足。
中にはダチョウのように2本趾のものもいます。

ヒクイドリ

古顎類 0
現代

エピオルニス

古顎類 0
第四紀

太くて短い指は、まるで獣脚類の恐竜のようです。

オビラプトロサウルス類

竜盤類 獣脚類 オビラプトロサウルス類 4
白亜紀後期

第二指が退化しつつあるようです。

プロバクトロサウルス・ゴビエンシス

鳥盤類 ハドロサウルス類 12
白亜紀前期

鳥から一番遠いはずの鳥盤類ですが、趾は鳥のようです。

三趾型四趾足(仮)

三趾型だが第1趾は消失していない

ブラウンキーウイ

古顎類 0
現代

エミューなどとちがいまだ大きい第1趾が残っています。

アジャンキンゲニア・ヤンシニ

竜盤類 竜脚類 オビラプトロサウルス類 4
白亜紀後期

トルヴォサウルス・タネリ

竜盤類 獣脚類 メガロサウルス類 8
ジュラ紀後期

皆前趾型五趾足(仮)

4本の趾が前を向き、退化した趾が1本ある

テリジノサウルス類

竜盤類 獣脚類 テリジノサウルス類 5
白亜紀後期

まだ趾が5本あった頃の面影を残しています。

エウヘロプス・ツダンスキイ(後肢)

竜盤類 竜脚類 ティタノサウルス類 9
白亜紀前期

もはや別の生き物と思ってしまうほど趾の形がちがっています。

四前側趾足(仮)

4本の趾が前の方を向き、1本が横を向く

エウヘロプス・ツダンスキイ(前肢)

竜盤類 竜脚類 ティタノサウルス類 9
白亜紀前期

前の趾がどんどん退化していく恐竜の中で、趾が5本残っています。
体重を支えるために指がたくさん必要だったのでしょうか。

 そして表にまとめてみました。

恐竜の趾型
足痕の趾の数 趾の向き 名前 種類
2本趾(4本) 前2本
(上1本・小1本)
二趾型三趾足 トロオドン類
3本趾 前3本 三趾足 古顎類(現生鳥類)
オビラプトロサウルス類
ハドロサウルス類
3本趾(4本) 前3本(+1本) 三趾型四趾足 古顎類(現生鳥類)
オビラプトロサウルス類
4本趾(5本) 前4本(+1本) 皆前趾型五趾足 テリジノサウルス類
ティタノサウルス類
5本指(前肢) 前4本横1本 四前側趾足 ティタノサウルス類

 いろいろな恐竜と趾の骨で比べてみると、鳥と恐竜の区別はないように思えます。
 動物の進化では、一度失ったものは簡単には元に戻らないというルールがあります。
 そう考えると、鳥は恐竜の趾がまだ4本あった頃に誕生し、枝をつかみやすいように第1趾(親指)が後ろを向くように進化したのでしょう。
 恐竜絶滅後、地上に降りた鳥たちは、ティラノサウルスのように3本趾になった。
 というか、地上を歩いたり走ったりするには、後ろ向きの趾は必要ないということなのでしょう。
 確かに鳥になって枝にとまるようになるまでは、趾はみんな同じ方向を向いていました。

 大阪の恐竜の卵展を見られるのはあとわずか。
 めったに見られない恐竜の卵や巣の化石はもちろん、恐竜や鳥の足ちがいを観察してみるのもおもしろいかもしれません。

■参考外部リンク■
特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」‐ 大阪市立自然史博物館
大阪市立自然史博物館

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タグ: 恐竜の卵dino-eggsシノベナートルオビラプトロサウルスプロバクトロサウルスブラウンキーウイアジャンキンゲニア恐竜大阪市立自然史博物館

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