2017年のプランター稲 おわりました。
バケツじゃなくて、プランターで育てているのでプランター稲。
稲刈りも終わり、乾燥も終わり、脱穀も終わりました。
今年の結果は。

今年の出来は思いっきり悪いことはすでに書いています。
稲藁から籾をとる脱穀を終えて、重さを測ると。

16グラム!
なんと!

苗を2本しか植えなかった2016年でも100グラム。
病気の影響が大きかった2015年でも65グラム。
スズメの大群に襲われた2014年でも40グラム。
出穂前に葉が病気になった2013年でも150グラム。
有機肥料を使いすぎた2012年でも30グラム。
肥料が調節された土を使った2011年はなんと250グラム。
今までで最も少ない!
こうなった原因は、肥料。
今年はミネラル以外の肥料は0。
実は、稲は無肥料でもそれなりの収量があるという不思議な作物。
ただし、それは山や川の水を使った場合。
いろんな場所を通ってきた水には、様々な肥料になる成分が溶け込んでいるのです。
さすがに、水道水には肥料の成分はありません。

初めから予想はしていましたが、実際に結果を見ると「少な~」と思います。
なぜそうしたかというと、それはビオトープのため。
プランター稲の土にはカブトエビやカイエビなどの卵があります。
春に水を入れると数えられないほど孵化します。
ところが、親になる前にみんないなくなってしまいます。
それが水の汚れ(富栄養化)が原因かもしれないと思い、肥料をなくしてみたのです。
しかし、多少カブトエビが長生きした程度で全滅してしまいました。
それで考えなおしました、絶滅の理由を。
まず、カブトエビは餌不足。
プランターの水は透明で、藻類も目立つほど発生しません。
それに苗は大きすぎてカブトエビは食べることができません。
ですから、わずかにできた藻類を食べて生き延びてきたのかもしれません。

カイエビが消えるのはカブトエビがそれとわかるほどの大きさになってから。
基本的に底の方で生活するカイエビは同じ生活をするカブトエビにとっては格好の食べ物かもしれません。
そう考えると、常に浮かんでいるホウネンエビがカイエビよりも生き残っていることにも納得できます。
それらをふまえて来年のプランター稲。
最初の肥料は化成肥料を少なめにして、徐々に追加していく。
そしてカブトエビの隔離。
趣旨に反しますが、場合によっては餌やりもありかもしれません。
それで原因が絞れれば、プランター稲ビオトープへ大きく近づくでしょう。
来年はもう少し稲の収穫とカブトエビ・カイエビ・ホウネンエビの長生きが両立させたいと思います。
- 関連記事
-
- 2018年もプランター稲 新しいことをしたので新しい問題が。 (2018/09/11)
- 2017年のプランター稲 おわりました。 (2017/12/10)
- バケツ稲にはほしい1冊!『バケツで実践 超豪快イネつくり 1粒のタネが1万粒に!』薄井 勝利 監修 農文協 編 農山漁村文化協会 刊 (2017/12/03)
タグ: プランター稲2017 プランター稲ビオトープ2017 プランター稲 プランター稲ビオトープ ビオトープ プランター稲の収穫 プランター稲の稲刈り プランター稲の脱穀
