どうしてヤマカガシは死ななければならなかったのか?
【どうしてシロマダラは死ななければならなかったのか?】で思い出したことがあります。
今年の5月。
同じ金剛山。
ニリンソウが咲くカトラ谷。
登山道にヤマカガシが倒れていました。
大阪では準絶滅危惧(NT)のヘビです。
腹を見せ、わずかに頭を動かしていますが、もう虫の息。
状況からみて、登山者に危害を加えられたようです。

ヤマカガシは毒ヘビで、毒の強さはハブやマムシ以上。
猛毒です。
しかし、毒牙が口の奥にあり、相当深く噛まないと毒が注入されないので、昔は毒がないと思われていました。
また、人に向かってくるようなこともなく、噛まれて毒が注入されるのは、意図的に捕まえようとしたときなど、かなり限られるようです。
今年、小学生が噛まれて一時意識不明になりましたが、それもヤマカガシを捕まえようとしたためのようです。

山でヤマカガシに出会うことはよくありますが、こちらに向かってきたことはなく、たいてい無視されるか、逃げていくかどちらか。
殺す必要はまったくありません。
このヤマカガシが危害を加えられた経緯はわかりません。
ヤマカガシが向かってくるような不幸な出会いがあったのかもしれませんが、可能性は人間の方から危害を加えたほうが高いでしょう。
そうだとしたら、残念です。
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