ヒアリ騒動の被害者その2 蟻型だけどアリじゃない!しかも有毒!!
危険な外来種のヒアリ騒動でいろいろなアリやアリっぽいクモが潰されています。
中には家の中に住みついたりと困った虫もいますが、ヒアリほどの害は無いものばかり。
そんな中で、潰すとちょっとやばい虫がいます。
アオバアリガタハネカクシ。
漢字では青翅蟻形羽隠。
ハネカクシの仲間は甲虫目ハネカクシ科の昆虫。
カブトムシやコガネムシに代表される甲虫は、4枚のうち前側のはねを固く鎧のようにして、その下のたたんだ翅で飛びます。
甲虫の特徴は、背中から腹部の先端まで覆う甲羅のような鞘翅ですが、ハネカクシの仲間はその鞘翅が小さく、腹部が丸見えになっています。
ちょっと変わった甲虫です。

アオバアリガタハネカクシは、名前に「蟻型」とあるように、人によってはアリとまちがっても不思議はないでしょう。
大きさも1センチ足らずでアリっぽいですが、ヒアリは2.5~6ミリですから、ちょっと大き目。
ヒアリ騒動の巻き添えを食らっているいるのですが、実は、ヒアリほどではありませんが、このハネカクシにも毒があるのです。
体液に毒が含まれていて、それがつくとミミズ腫れができてしまいます。
大量に襲ってくるヒアリほどではありませんが、つぶすと厄介な虫です。

ヒアリっぽい虫を見つけたからと言っても、むやみにつぶすのは、やめたほうがいいようです。
港湾施設や海外から来たコンテナが輸送された場所ばかりで見つかっていますので、それ以外の場所で出会う可能性は低いと考えられます。
もちろん、油断はできませんが。
■参考外部リンク■
環境省_ヒアリに関する諸情報について
大阪市:ヒアリ(火蟻)、アカカミアリに関するお知らせ (…>食品・衛生に関する情報>市からのお知らせ)
特別編集「ヒアリ」(文一総合出版)
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