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イヌツゲ(犬黄楊)-薄暗い林冠下二傑のひとつ〈錦織公園の樹木〉

 錦織公園の樹木の3番目はなんとイヌツゲ。
 おもいっきり地味な樹木ですが、3番目には理由があります。

常緑樹 林冠下の木

イヌツゲ(犬黄楊)Ilex crenata

被子植物門 真正双子葉類 モチノキ目 モチノキ科 モチノキ属
タグ:イヌツゲ

常緑低木~高木 陰樹 林冠下の木
花期:5~7月 雌雄異株 ♀単生花序 ♂散形花序
果熟期:10~12月 核果 黒
葉:単葉 互生 楕円形 単鋸歯
樹皮:平滑(皮目)
自生地:本州~九州
成長適地:丘陵~低山の尾根から湿原の周辺
レッドリスト:大阪府2014-記載なし/環境省2017-記載なし
錦織公園内分布:園内林各所(一部を除きほぼ全域)

薄暗い林床に生える樹木。
そのためか、雑木林ではありふれた木ですが、まったくと言ってもいいほど見向きもされません。

普通、植物は日当たりのいいところで育ちますが、イヌツゲは日当たりの悪いところで何十年も生き続けることができる陰樹。

樹高はコナラアラカシよりも低く、成長も遅いので、林冠(樹木が太陽光を集めるために空に向かって枝葉を広げた面)の下の薄暗い場所で左右に枝を広げて少しでも光を集めようとしているようです

普通の樹木は、薄暗いところでは光を求めて枝を上へ上へと伸ばしますが、イヌツゲは上よりも前後左右に広げようとします。
あえて薄暗いところを選んだためか、その場所でも最大限光を浴びられるようにしているようです。

林冠の下で左右に枝葉を広げている姿は、森が二重になっているように見えます。(上の画像の真ん中あたりで左右から道を挟み込んでいるようなのがイヌツゲ)

鋸歯は小さいのが間隔を空けてあるので、鋸歯がないように(全縁)に見えます。

葉は小さく密生させています。
薄暗いところで光を集めようと密生さているのかもしれません。
大きい葉の場合、1枚が枯れてしまうと大きな場所が空いてしまいます。
小さい葉の場合は、小さな場所だけですみます。
小さい葉が順番に枯れれば、大きな葉1枚が枯れるよりも損失は少なくてすみます。

樹皮は割れも裂けもなく、少し筋が入る程度で、つぶつぶ(皮目)が目立ちます。

成長が遅いため年輪の間隔が狭く、材の部分は色の白くきれいです。
ただ何十年かけても人間の腕や脚くらいの太さにしかなりませんので、あまり木材としては使われないようです。

名前に「イヌ」がつくものは「役に立たない」という意味があると言われます。
つまり、「イヌツゲ」は「役に立たないツゲ」という意味になります。

花は白くてきれいですが、小さいことと、薄暗いところで咲くこと、そもそも木自体が注目されないことで、ありふれた木ですが見たことない人も少なくないかもしれません。
下左の画像は雄花。

果実は液果。
汁気の多い実の中に硬い殻に覆われた種子がある核果(下右の画像)です。

イヌツゲの枝をよく見ると、緑色の実のようなもの(下左の画像)がよくついています。
これは虫こぶ(虫嬰,五倍子(ふし))と言われるもので、虫などが寄生しているもの。
なぜか、植物は寄生されるとこのような「こぶ」をつくることがあります。

これはイヌツゲタマバエというハエの幼虫が寄生したもので、「犬黄楊芽玉五倍子(いぬつげめたまふし)」と言います。

薄暗い林床でも育つということで、公園内の至る所にイヌツゲの幼木(上右の画像)が育っています。
小さいと別の植物のようです。

錦織公園では数多くの種類の樹木が植えられたそうですが、イヌツゲは植樹されず元から樹木の一つではないかと思います。
そもそも、イヌツゲの植樹は想像できません。

刈り込みに強いので垣根に使われることがありますが、錦織港では垣根に使われていないようです。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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タグ: イヌツゲ  錦織公園の樹木  錦織公園  樹木/Nishikoori-park  陰樹/Nishikoori-park  常緑樹/Nishikoori-park  低木/Nishikoori-park  モチノキ科/Nishikoori-park  林冠下の木/Nishikoori-park 

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genre : 趣味・実用

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