春のツマグロヒョウモンはちょっとヘン?
4月のはじめに蛹になりはじめた冬越しツマグロヒョウモン。
それからどんどん蛹になっていきます。
といっても、6匹だけですが。
秋はちょうど1週間で羽化しましたが、春ははやくて2週間、遅いのは3週間でばらばら。
そして羽化の順番は蛹化の順番とはまったくちがってばらばら。
ほんとばらばら。

びっくりしたのは、オスとメスの割合。
秋はオス12匹にメス3匹で3:1。
春はオス2匹にメス4匹で1:2。メスの方が多い!
そもそも全体の数が少ないのでこのちがいも誤差の範囲でしょう。
でも、それを承知で無理やり解釈してみると。
脱落者が多い冬を生き残ったツマグロヒョウモンにとって大切なのは増えること。
そのためにはたくさん卵を産まなければなりません。
ですからメスが多くなった。

蝶にはオスメスとも複数回交尾をするものとそうでないものがあります。
ツマグロヒョウモンが一度しか交尾をしない種類なら、メスが多くても交尾できるのはオスの数だけ。
ということは、オスとメスは同じ数が理想。
メスはオスから受け取った精子は卵を受精させる以外に吸収して卵を育てるための栄養にします。
メスのほうが増えすぎると、個々のメスに十分な量の精子が行き渡らず、結果卵の数は減るでしょう。
ということは、卵をたくさん産むためには、オスとメスは同じ数か、オスのほうが少し多いくらいがいいような気がします。

春の羽化はなぜメスが多かったのか。
それは、偶然、たまたまだったような気がします。
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