2017年の春の大型連休の金剛山のカタクリの花
春の大型連休に入った金剛山。
今年はちょっとちがいます。
だいたいニリンソウが見頃を迎えますが、まだもう少し。
それどころか山頂ではミヤマカタバミが見頃。
転法輪寺の大きな枝垂桜は咲いていません。
ちょっと花が遅めです。
ということで、いつもはほとんど終わりのカタクリが、まだなんとか見られました。



カタクリは、「片栗粉」にその名前を残します。
今はジャガイモのデンプンが主成分ですが、昔は名前のとおりカタクリの鱗茎から作っていました。
しかし、カタクリは成長が遅く、花が咲くようになるまで早くても7年。
途中、環境が悪くなれば、もっとかかります。
しかも一つの鱗茎から花を一つに葉を2枚しか出しません。
ですから鱗茎の大きさも小指の先程度。
そんな小さくて収穫に時間がかかるものを食材に使っていたというのは不思議です。

でも、昔は日本中に大群落があったといいます。
明治以後、特に戦後、多くの森が針葉樹林に変わってしまいました。
その前は、山にはその土地に合った落葉広葉樹が生えていたでしょう。
カタクリがわずかでも残っている所なら、針葉樹林から本来の落葉広葉樹林に戻れば、片栗粉が作れるほど増えるかもしれません。
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