春のおもしろい紫色のちいさな小さな花 姫萩
4月。
好きな花が咲きました。
姫萩。
読みはそのまま「ひめはぎ」。

高くても30センチ。
それよりずっと小さいものも少なくありません。
ですから、きれいな紫色の花が咲いていたとしても、足下で気づかないかも。

名前に「萩(はぎ)」とついてますが、マメ科ハギ属のハギのなかまではありません。
同じマメ目ですが、ヒメハギ科ヒメハギ属。
かなり遠い親戚くらいです。
確かに小さな花に近づいてみると、どうみてもマメ科には見えない形をしています。
左右に広がった紫色の花びらは、萼(がく)。
花びらは真ん中の筒状になったもの。
3枚がひっついています。

その先についているヒゲのようなものは、下の花弁の先が細かく分かれた付属体。
もうこの説明でマメ科でないことはわかります。
名前の由来は、萩の花に似ているからといわれますが、「ほんとうに?」と思ってしまいます。
似ているところを探そうとしても、できません。
もっとちがうところに「ハギらしさ」があるのかもしれません。
たとえば、葉。
細い茎について披針形や楕円形の葉。
花が終わって葉だけになったのなら、小さなハギが生えているように見えないこともないような気がします。

花の形だけでなく、名前の由来も不思議な花です。

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