企画展「石は地球のワンダー ~鉱物と化石に魅せられた2人のコレクション~」はじまっています。〈大阪市立科学館〉
大阪市立の自然史系博物館の一つ、大阪市立科学館の企画展が3月14日からはじまりました。
「石は地球のワンダー ~鉱物と化石に魅せられた2人のコレクション~」。
世界中の鉱物標本の北川鉱石コレクションと、香川県の中生代の地層から発見された化石の金澤化石コレクションの展示です。

一言でいえば「石」なんですが、石一つにも地球規模の歴史とドラマがあり、地球を知ることができる物なのです。
この企画展は大阪市立自然史博物館との共催。
自然史博物館は4月22日からですので、1カ月ほど早くはじまりました。
いろいろな鉱物を見て気になるのが、「石」と「鉱物」のちがい。
展示されているのはどうみても石なのですが、「鉱物」とどこがちがうのでしょうか。
展示パネルに書いていたことをまとめてみると、「鉱物」は「化学組成が均質」な「粒子」のことで、そういった様々な性質の「粒子」が集まったものが「岩石」。
パネルの例にあるように、花崗岩(かこうがん)を見ると、黒い粒や白い粒、ちょっと透明のような粒などがあります。
それらは黒雲母などの有色鉱物、長石、石英という3種類の鉱物で、一つに硬く固まったものが花崗岩という石なのです。

ルチル TiO2(石英の中の金色の針状結晶)

ラズライト(ラピスラズリ)Na3Ca(Si3Al3)O12S

ゴードリセラス(アンモナイトの一種の化石)

カニの化石

おもしろいのですが、展示は透明ケースで3列だけ。
ちょっと少なすぎなのが残念。
自然史博物館はネイチャーホールなので、もっとたくさん展示されるはずなので、この差はちょっと寂しい。
でも、ここは科学の博物館。
3階に降りたら、様々な鉱物の常設展示があります。
それ以外にも、物理、化学、技術と、様々な展示があるので楽しめます。
それに期間中の科学館のチケットがあれば、自然史博物館の特別展が割引になります。
また自然史博物館の特別展のチケットがあれば、科学館も割引になります。

3階常設展のダイヤモンド八面体型自然結晶

ただ、自然史博物館と共催の「石は地球のワンダー ~鉱物と化石に魅せられた2人のコレクション~」だけを目的にすると、ちょっとがっかりするかもしれません。
そして、図録がなかったのも、残念です。
■参考外部リンク■
大阪市立科学館 公式ホームページ | 大阪市立科学館 公式ホームページ
特別展 石は地球のワンダー|大阪市立自然史博物館
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