【 公園・緑地・田畑のはなし】

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錦織公園のいきものたち 錦織公園の植生

 錦織公園のいきものを知るために役立つこと。
 植生。
 動物は、小さな虫でも大きな哺乳類でも、肉食動物が食べるのは草食動物。
 そして草食動物は、植物ならなんでもいいわけではなく、食べられる種類は決まっています。種類が多かったとしても。

展望台から見た公園の南側

遠くに見えるのは和泉葛城山と和泉山脈

植生を知ることは

 また、植物は多くの場合、育つことができる環境が決まっています。
 水分や日当たり、土の成分などでも育つ植物が変わってきます。
 つまり、そこにどんな植物が生えているかを知れば、そこがどのような環境かがわかり、そこに住む動物のこともわかりやすくなります。

 ただ、錦織公園のホームページでも、大阪府のページでも公園の植生を解説した資料を見つけることができません。
 そこで、簡単に見た目をまとめてみました。

公園では少ない小川が流れるせせらぎの小径

フッキソウやツボスミレやカクレミノがあります

 錦織公園は、都市公園法に基づく、大阪府都市公園条例に定められた公園です。
 ところが、里山を利用して作られたため、公園と里山が共存するユニークな作りになっています。
 そこで公園の植生を大きく分けると、人が積極的に立ち入るところと、人がほとんど立ち入らないところに分けることができます。

公園を代表する樹木のコナラ

今は老齢の木ばかりで世代交代が課題

人が積極的に立ち入るところ

 普通の公園と同じようにきれいに刈られた芝生や土、舗装された地面。
 生えているのも植栽された木や草になります。
 そういったところは、明るく、生き物の多様性も少なく、どちらかと言えば乾燥気味の場所で外来種の植物が目立ち、野草は雑草扱いとなるので刈られることもよくあります。
 ただ、梅園があったり、珍しい植物が植えられたりと、植物園のような部分です。

公園イベントにも使用される東西に細長い一の谷芝生広場

元は田んぼだったそうです

人があまり立ち入らないところ

 面積としては公園の半分以上を占めています。
 自然が残された植生、と言いたいところですが、すでに説明したように大規模な植樹がされています。
 また里山としても積極的に使われていたようなので、一体どこが「自然」の植生なのかはわかりません。
 ただ、開園30年。
 ヒサカキやイヌツゲ、ヤブコウジにサルトリイバラと、あまり植栽されそうにない木々もあちこちに生えています。
 ある程度自然な形で移り変わっているようです。
 もしかすると、里山としてアカマツに覆われていた時よりも、本来あるべき姿に近いのかもしれません。

丘の中腹を通るつつじが原

今は日当たりが悪くツツジも元気がありません

 丘と谷が連続するユニークなつくりのため、風の通りがいい尾根では乾燥気味のところもありますが、多くはありません。
 尾根から続く斜面は湿潤で、湿り気の多いところを好む生き物をよく目にします。
 谷には水が染みだすようなところも多く、古い航空写真を見ると田畑に使われていたようです。
 ただ周辺で最も高いところにあり、流れこむ川もないので田畑に水を供給するためあちこちに小さな池が掘られていたようです。
 今も残っているものもあれば、ただの窪みになっているものまでいろいろあります。

冬にはたくさんのどんぐりをつけるアラカシ

公園樹木界の中でコナラの座を虎視眈々と狙っています

人があまり立ち入らないところの植生をもう少し

 人があまり立ち入らないところの植生をもう少し見てみます。
 基本的に、コナラとアラカシに覆われていますが、そこにアカメガシワやハゼノキ類にカキノキ、ナナミノキやソヨゴなどの高木が樹冠を作ります。
 その下にはヒサカキやイヌツゲなどの陰樹が、所によってはジャングルの如き生えています。
 そういった木々は樹齢30年ほどのものもあり、開園当時から生えていたものも少なくないようです。

昔はこの場所の主役だったアカマツ

松枯れ病のため年々アカマツが減っています

 樹林内が乾燥しないようにフタをする役目があるマント群落には、半陰樹の幼木や陰樹、モチツツジのような低木、場所によってはササ類が生え、さらにサルトリイバラやアオツヅラフジなどのツル植物が覆っています。
 広場周辺では、こういったマント群落がきれいに刈られ、樹林の中を見渡せるようになっています。
 遊歩道や立ち入りを制限したいような場所にマント集落が残されているようです。
 このように公園内には自然・不自然の様々な条件の場所がつくられ、それぞれに応じた野草が自生しています。

春には大勢の人が集まる桜木の里

花のシーズン以外はのんびりとピクニックを楽しむ人がいます

 とても簡単ですが、錦織公園の植生はこんな感じです。
 人工的に作られたと思われる環境で、公園として植生が管理されているところもありますが、30年という時間の流れで本来ならこうなっていたであろう状態になってきているようです。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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タグ: 錦織公園  植生  里山  公園  都市公園  錦織公園の生物 

theme : 博物学・自然・生き物
genre : 学問・文化・芸術

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公園のジレンマ

この公園は、人工的に作られた都市公園というのが、難しいところです。
自然のままにすると、草だらけになって都市公園として機能しません。
しかし、多数の絶滅危惧種の生き物もいます。

自然は、普通の人が思うほどきれいなものではなかったりします。
公営の公園なので、自然の知識のない一般の人の「きたない」という苦情で、自然が壊されることもたびたび。

都市の中の自然は、メリハリを付けて管理していくことが大切だと感じます。
それと同時に、来園者に自然と言うものを理解してもらう努力も、必要だと思います。

外部の人間ですので、思う以上のことはなかなかできませんが。


相生山のほうが動植物層がはるかに豊富ですが、似ているところもあるので、いつも勉強させてもらっています。

No title

ていねいな分析がいいと思いました。
私たちの相生山でも、こうした見方を心がけています。
何でもかんでも「自然」としてしまうと、物事が見えなくなってしまいます。ついには、政治や行政の施策までも。
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都会の植え込みから自然あふれる山まで。
新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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