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炭素は地球の上をぐるぐるまわってる!『大気の進化46億年 O2とCO2 ―酸素と二酸化炭素の不思議な関係―』田近英一 著 技術評論社 刊

 今、人類の大きな課題になっている二酸化炭素による地球温暖化と深く関係している「炭素循環」の本です。
 著者は東京大学大学院の教授で、ほかにも地球環境史の本を出版しています。

 地球温暖化は知っていても、「炭素循環」は聞いたことがないかもしれません。
 でも、二酸化炭素による地球温暖化を理解するためには、「炭素循環」はとても重要な事。
 それを説明してくれるのがこの本です。

 「炭素循環」について強引に短い説明をしてみると。
 炭素は地球にある元素の一つ。
 それが形を変えて、地球の上を、空から海から地面の下の深くまでぐるぐる長い時間をかけて循環しています。
 それが「炭素循環」。
 その途中の姿が植物であり、動物であり、石油や石炭であり、空気の中の二酸化炭素でもあります。
 つまり、地球温暖化の元凶と言われる二酸化炭素も、いずれ地面の下へと姿を変えていくものです。

ドライアイスにすると二酸化炭素も見えます

 実は、地球ができたときはもっとたくさんの、もしかしたら空気のほぼ100%が二酸化炭素だったともいわれます。
 それが現在のほぼ0%(0.04%)まで減ったのは、二酸化炭素が炭素循環で地球の色んな所に溜まっていったから。
 その仕組を地球の成立から解説してくれるのが、この本。

 あれ、世間で言われることとちがう!
 と思うかもしれません。
 ただ、炭素循環にかかる時間はとても長く、およそ50万年ともいわれ、場合によってはもっとかかります。
 人間からすると永遠にも思えますが、地質の時間ではほんの一瞬。
 しかし地球温暖化の原因とされる二酸化炭素の増加は、この200年ほどのこと。
 炭素循環の2500分の1の時間。
 時間のスケールがぜんぜんちがうのです。

石炭は地面の下に閉じ込められた炭素(大阪市立自然史博物館)

 ですから馴染みのないことばかりで、ちょっと難しく感じるかもしれません。
 そういうときは、とりあえずややこしい途中の部分はおいといて、「これがこうなる」と原因と結果だけを覚えておいて、ややこしい部分はあとまわしに。
 そして大切なことは、頭を柔らかくすること。
 地球規模の出来事は、日常の中で感じる自然現象とはちがいます。
 「常識」にとらわれず、柔軟さが必要です。

 この本に書かれていることから考えてみると。
 二酸化炭素の元になる炭素。
 それが地球レベルでぐるぐる回っているのですが、現在の地球で炭素があるところは、空気中、海中、そして地面の下。
 植物がありませんが、植物が取り込んだ二酸化炭素は、植物が死ぬとまた二酸化炭素になって空気中に戻っていきます。
 もちろん、それには何十年、何百年かかりますが、炭素循環の50万年に比べればほんの一瞬。
 そのため空気中にあるのと同じとして考えられています。

大きな木が蓄えた二酸化炭素もいずれは空気の中に戻ります

 それぞれの場所にどのくらいの炭素の量があるかというと、海に溶けている炭素は空気の50倍の量。
 そして地面の下には空気の17万倍の量。
 今、問題になっている二酸化炭素は植物を燃やしてできものではなく、地面の下の化石燃料を燃やしてできたもの。
 つまり、空気の17万倍の炭素です。
 単純に考えれば、木を育てるのではなく、地面の下に二酸化炭素の中の炭素を戻さなければならないはず。
 本当に、木を植えれば化石燃料を燃やした分の二酸化炭素を空気から取り除くことはできるのでしょうか。

 地球温暖化と増える二酸化炭素の問題は、思っていたよりも複雑です。

■参考外部リンク■
田近研究室
大気の進化46億年 O2とCO2 ―酸素と二酸化炭素の不思議な関係―:書籍案内|技術評論社

大気の進化46億年O2とCO2 [ 田近英一 ]

価格:1,706円
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