巨樹・古樹・老樹 その45 金剛山地西端紀見峠近くの山ノ神の小楢
金剛山地と和泉山脈の一部をつなぐダイヤモンドトレール。
全長約50キロ。
長いだけでなくアップダウンも多い近畿を代表するトレールの一つ。
さらにほかの登山道を繋げば、大阪北部の交野市(かたのし)から大阪湾まで続く長大なトレールになります。
金剛山地と和泉山脈の境になる紀見峠(きみとうげ)から1キロほど金剛山地を行ったところに大きな木があります。
「山ノ神」。
杉林の中で、四方八方に枝を伸ばした年老いたコナラの木。

「山ノ神」の由来はわかりませんが、きれいに整えられた杉の中にまるで違和感の塊のように太い枝を伸ばした広葉樹。
コナラは里山の基本的な木の一つで、炭の材料やシイタケのホダ木などいろいろと使われます。
そういったコナラは幹を途中で切り、そこから生えてきた枝をまた切る。
それを繰り返し、太い幹から細い幹がたくさん生えるという「台場切り」と呼ばれる変わった姿をしています。
昔はまわりにあまり木がなかったから?

しかし、山ノ神は台場切りされたことはないように見えます。
ほんの1キロほど行けば紀見峠の集落がありますから、里山として利用されても不思議はありません。
にも関わらず、台場切りされず、杉林の中に残されているので、昔から大切に守られてきたコナラなのでしょう。
「巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
- 関連記事
-
- 巨樹・古樹・老樹 その46 錦織公園の河内の里の山辺の道の頂上の丸い小楢 (2016/11/21)
- 巨樹・古樹・老樹 その45 金剛山地西端紀見峠近くの山ノ神の小楢 (2016/11/15)
- 秋になるとハラハラ落ちるケヤキの実と葉と枝 (2016/11/11)
タグ: 巨樹・古樹・老樹 山ノ神 コナラ 金剛山地 ダイヤモンドトレール 紀見峠
