葉に病変ができたけどプランター稲2016
田植え後根が張って、稲の株が分かれる分蘖(ぶんげつ)が進んでくると、毎年現れるのが葉の病変。
色が抜け、新しい葉の場合は開かずネギのような筒状のまま。
イネ縞葉枯病(しまはがれびょう)に似ているので、とにかく対症療法。
病変のある葉を切っていきます。
薬は使いたくないので。
今年も、病変がみつかりました。
やっぱり。
とうとうこの日が来ました。
とにかくできるだけ根本から切ります。
ほかにないかじっくり観察し、見つけ次第切り取ります。
この作業が穂が出るまで続きます。

ところが、この日は2枚。
その後も何日かあとに1枚。
こんなことは、病変が現れるようになって以来はじめてのこと。
何がよかったのでしょうか。
そもそも病気名も推測ですので、原因も推測するしかありません。
それで、2年目以降と今年のちがうところは、一つは肥料の量。
肥料が多すぎると、普通でも植物の成長を妨げるうえに、植木鉢のように水が流れ出さないので、余分な肥料はたまったまま。
鉢植えよりもシビアかもしれません。

そして、ミネラル分を補充したこと。
この両方が関係していると思いますが、肥料については、減らしたとはいえ、今年も少々多すぎた感じがしますので、ミネラル分が大きく関係しているように思います。
ミネラルは、「ソフトシリカ」や「ミリオン」という名前で売っていたり、「根腐れ防止」として売られているもの。
見た目は小さな石や砂。
主要成分はケイ素で、他には鉄やカルシウム等のミネラルが含まれています。
こういった成分は、植物に必要なもの。
たとえば植物はケイ素をガラス質に変化させプラント・オパールというものをつくり、体を支えるために使います。
特にイネ科やカヤツリグサ科は量が多く、細長い葉をピンと伸ばすことができるのもそのため。
また、プラント・オパールは植物ごとに特徴がちがい、植物が枯れて腐っても長い間残ります。
考古学では、その性質を利用して、大昔の植生や気候を知るヒントに使われます。

ともあれ、肥料が少なく、ケイ素が多かったので葉が元気になったようです。
言い換えれば、今までは肥料が多過すぎ、ケイ素が少なかったので葉が元気に育つことができなかったのかもしれません。
葉の異常は病原体が原因だったのかどうかわかりませんが、元気になると葉の力で病気を防ぐことができるのでしょう。
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