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「腐生植物」はちょっと、いやかなり誤解を招いているにちがいない 銀龍草と田代蘭

 ちょうど梅雨の頃。
 森のなかで真っ白な植物が花を咲かせます。
 ギンリョウソウ(銀龍草)とタシロラン(田代蘭)。
 ただし、ギンリョウソウは山での話で、平地なら1ヶ月から2ヵ月前になりますが。

ツツジ科のギンリョウソウ

 植物は緑。
 緑色の葉緑体で光合成をするので緑色。
 白いということは、葉緑体がない、光合成ができないということ。
 それは植物にとって生きるためのエネルギーとなり、体を作るために必要な糖がつくれないということ。
 つまり、葉緑体がないと生きてはいけません。

ギンリョウソウが生える場所

 ギンリョウソウもタシロランも、森や林の落葉が厚く積もったところによく生えるので、落葉を分解して栄養を得ていると考えられました。
 ところが、植物は植物を分解することはできません。
 植物を分解できるのはキノコやカビなどの担子菌くらい。
 ということで、落葉を分解する菌類(腐生菌)から栄養をもらう植物ということで、「腐生植物(ふせいしょくぶつ)」。

ラン科のタシロラン

 ところが、菌類から栄養をもらっているところまであっていたのですが、その菌類は落ち葉や腐葉土と関係のない菌類でした。
 地面の下にはが菌糸を張り巡らし、樹木に水やミネラルを渡すかわりに木が作った栄養をもらう共生関係の菌類がいます。
 そういう菌類を菌根菌といいます。
 菌根菌にはキノコをつくるものもあり、マツタケも菌根菌のひとつです。

タシロランが生えるところ

 その菌根菌から栄養をもらっているのが腐生植物。
 簡単にいえば菌類に寄生しているわけです。
 しかも、菌類が共生している樹木がつくった栄養をもらっているので、間接的に樹木に寄生しているともいえます。
 ですから、腐葉土を分解するどころか、結構図々しい寄生植物だったのです。

 ということで、こういった性質からおもいっきり離れている「腐生植物」という呼び名は、そろそろ変えたほうがいいかもしれません。

 とこが、タシロランについて、寄生する菌類が菌根菌ではないという情報を見つけました。
 寄生するのは、落葉を食べる腐生菌。
 腐生菌に寄生しているとすると、樹木は関係ありません。
 現在の「腐生植物」の意味には合致します。
 ただ、本来「腐生」というのは、動物や植物の遺体などを分解(食べる)する菌類を指します。
 タシロランは菌類に寄生しているだけで落葉などを分解しているのでありませんから、やっぱり「腐生植物」という言葉は、タシロランにも似合わないと思います。
 たとえば、植物を食べる草食動物を食べる動物は、肉食動物です。
 間接的に植物を食べているからと言って草食動物と呼ぶことはありません。
 タシロランも同じ。
 間接的には落葉を食べていることになりますが、直接には菌類に寄生していますから。
2016/07/17加筆

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タグ: 腐生植物  ギンリョウソウ  タシロラン  寄生植物  白い花  白い植物 

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花は大切

** あばーさ加納 さん へ **
ツツジというと、モチツツジやヒラドツツジのように花びらが開いたものをイメージしますが、壺形の花のドウダンツツジやシャシャンボもツツジ科。

花は植物の特徴をよく表しますから、昔は花の形や構造で分類されていました。
ギンリョウソウも見た目はランっぽいですが、花をじっくり見るとツツジの仲間というのも納得できるかも?

でも、予備知識無しでいきなり「ギンリョウソウは何科?」と聞かれて、見た目だけでツツジ科と答えるのは難しいと思います。

えっ!、ツツジ科?

おはよう御座います、あばーさ加納です。

ギンリョウソウって、ツツジ科だったのですね。
その姿の雰囲気より、てっきりラン系の植物だと思ってました。
いやいや、思い込みって怖いですね(^^;)
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新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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