巨樹・古樹・老樹 その42 四天王寺の亀井堂隣の大阪市指定の保存樹第2号の楠
日本最古級のお寺、四天王寺。
大阪の天王寺区にある聖徳太子が建てたと言われるお寺です。
ただ千数百年の間にいろいろあったようで、伽藍配置こそ古代の形式を残しているているものの、そんな古いお寺という雰囲気はありません。
現在の寺院のほぼ中央にある放生池の通称「亀の池」。
その西にある亀井堂の隣りにある大きなクスノキ。

大阪市のお寺らしく境内には数多くの大きなクスノキがありますが、この木は大阪市が指定する保存樹。
幹回り1.5メートル以上、高さ15メートル以上を指定基準とする老樹や巨木のひとつ。
大きいもののまだまだ自分の力で枝を支えることはできています。
境内にあるこのクスノキが選ばれたのは、寺院のほぼ中央にあっていろいろな方向から見ることができること。
そしてまわりに競い合う木がないので自由に枝を伸ばした姿からでしょうか。

大阪は太平洋戦争で無差別爆撃を受けました。
そのとき建物の多くを失った四天王寺で生き残った数少ない木なのかもしれません。
といいつつ、クスノキは長寿ですが成長の早い木。
大きいとはいえ、幹周り3.4メートル。
同じ保存樹でも住吉大社のクスノキの半分。
もしかしたら戦後の生まれかもしれません。
「巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
■参考外部リンク■
和宗総本山 四天王寺 - 日本仏法最初の官寺
大阪市市政 保存樹・保存樹林等、貴重な緑の保全・育成への助成について
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タグ: 巨樹・古樹・老樹 クスノキ 四天王寺 大阪市指定保存樹
