巨樹・古樹・老樹 その41 南海高野線河内長野駅前の楠姫大明神の楠
金剛山への玄関口のひとつ、河内長野駅。
その駅前のロータリーに1本のクスノキがあります。
歩道に壇を組んでそこそこ大きいものの、「老木」というわけではありません。
でも、その場所に植えられるのはとても違和感があり、なにか縁起がありそうです。

近づいてみると、幹に注連縄(しめなわ)が張られ、前には小さな祠(ほこら)があります。
祠の隣に立てられた石碑には、「楠姫大明神」と「白玉大明神」と書かれてあります。
それぞれ祭神が「楠姫大神」と「白龍大神」。
一つの祠に社号が2つ。
楠姫大神は楠の神様で、祠に祀られているのが白龍大神でしょうか。

以前はこの場所から3つの国道が分岐する七つ辻までの間がクスノキの並木道なっていたそうです。
それが駅前開発のため伐採されることになったとき、反対運動が起き、ただひとつ残ることができたのがこのクスノキ。
本来、枝を四方八方に広げるクスノキですが、いくつもの太い枝を失っていて、見た目の年齢以上に元気が無いように感じます。
NPOおおさか緑と樹木の診断協会のページでは、高さが19メートルとなっていますが、今はそれほどはあるようには見えません。
現代社会は神様にとって居心地の良い場所ではないのかもしれません。
「巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
■参考外部リンク■
河内長野駅前のクスノキ | NPOおおさか緑と樹木の診断協会

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