【 哺乳類のはなし】

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一口に「サル」といいますが。世界が3色のサル編

 申年最初の記事では、古いタイプ、夜行性時代の哺乳類の特徴が残った2色しか感じない目を持ったサル(霊長類)を紹介しました。
 今度は、人間と同じように3色を感じる目を持ったサルです。

 赤・緑・青と人間が感じることができない紫外線の4色の光を感じる目を持った脊椎動物の中で、なぜが哺乳類だけが赤と青の2色だけしか感じることができません。
 ところが、哺乳類である人間は赤・緑・青の3色の光を感じることができます。
 それは緑を感じる細胞が新しくできたためと考えられています。

 そんな3色を感じることができるサル、もちろん大阪市の天王寺動物園のサルたちです。

霊長目
曲鼻猿亜目 原始的なグループでほとんどが夜行性
 
直鼻猿亜目 進化したグループでほとんどが昼行性で平爪だけ
広鼻下目 2色しか見分けられなく南米に生息
 
狭鼻下目 3色を見分けることができユーラシアやアフリカに生息
オナガザル科
オナガザル属

サバンナモンキー Cercopithecus aethiops

分布:アフリカ中部~南部

森に住む猿が多い中でサバンナに住むちょっとかわったサル。

ブラッザグエノン Cercopithecus neglectus

分布:アフリカ中央部

森林の水辺に住み、地上を走ったり泳いだりできるちょっとすごいサル。

霊長目 直鼻猿亜目 狭鼻下目 オナガザル科
マカク属

ニホンザル Macaca fuscata

分布:本州~九州(日本固有種)
唯一の日本在来種のサルで、固有種。
さらに最も高緯度地域に住むサル。
雪が積もるところに住む唯一のサル?
尾が短いですが、オナガザル科。
現在、天王寺動物園にはいません。

ブタオザル Macaca nemestrina

分布:インドシナ~スマトラ~ボルネオ

低地から標高2000メートル位までの森林に住む。
ヤシの実を取らせるなど家畜としても飼われる。

シシオザル Macaca silenus

分布:インド

高地の森林に済み、滅多に地上に下りません。

カニクイザル Macaca fascicularis

分布:東南アジア

海から河川や湖沼周辺の森林に住みます。
水辺を好むだけあって泳ぎは得意。

霊長目 直鼻猿亜目 狭鼻下目 オナガザル科
マンドリル属

マンドリル Mandrillus sphinx

分布:中央アフリカ

森林に住みますが、オスは地上で生活します。

ドリル Mandrillus leucophaeus

分布:アフリカ西部

森林地帯に住みます。
主に地上で活動し、夜は樹上で休みます。

霊長目 直鼻猿亜目 狭鼻下目 オナガザル科
ラングール属

フランソワルトン Trachypithecus francoisi

分布:中国南部~ベトナム北部

森林地帯に住む。
樹上で生活し、昼間行動します。

 動物の進化の基本的なルールの一つに、進化の過程でなくしてしまったものは取り戻せないというものがあります。
 たとえば、水中に住む魚が陸上に住む爬虫類や哺乳類に進化していく過程でエラや多くのヒレをなくしました。
 爬虫類や哺乳類で水中に戻った生き物はたくさんいますが、どれも魚と同じエラやヒレを取り戻すことはできませんでした。
 イルカの背ビレは、形は魚のものと似ていますが、全くちがうつくりになっています。
 魚のヒレに似せてつくったものなのです。

 そう考えると、失った2色の内1色だけでも取り戻したのは奇跡のルール違反のようにも思えます。
 でも、これはなくしたのではなく、緑と“紫外色”を感じる視細胞をつくる遺伝子がちょっと休んでいただけなのかもしれません。
 色を感じる細胞自体は失っていませんから。
 ですから、もしかしたら未来には紫外線を感じるサルが現れるかもしれません?

 ということで、人間に近いサルは次回に。

■参考外部リンク■
天王寺動物園HOMEPAGE


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タグ:   サバンナモンキー  ブラッザグエノン  ブタオザル  シシオザル  カニクイザル  マンドリル  ドリル  フランソワルトン  天王寺動物園 

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新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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