【 草花のはなし】

[カテゴリ リスト] 【表示記事リスト】
ビオトープ
┃《ビオトープとは
山・森・里山
川・湖・池
海岸・干潟・海
公園・緑地・田畑
都市
野鳥・鳥
モズ
哺乳類
爬虫類・両生類
恐竜と化石爬虫類

節足動物
甲虫
昆虫(甲虫以外)
甲殻類
虫(節足動物以外)
その他の海の動物
草花
野菜・食用作物
お茶
樹木
花木
紅葉・黄葉・褐葉
果物・実
コケ・シダ
その他植物について
微生物・菌類・細菌 等
地衣類
博物館・植物園・催事 等
季節
本・DVD・物語・伝承
架空・神話・創作
語彙集
フィールドワーク
リンク
ブログのご利用について


〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

いきなりしつもん。どっちがシダ?

いきなり質問です。どっちがシダでしょう?
どっちがシダ?

 二つの植物が並んでいます。
 どちらかがシダで、どちらかがシダではありません。

どちらもシダっぽくない葉です。
複葉1 複葉2

 シダの特徴というと、葉が切れ込んで鳥の羽のようになっている羽状複葉。
 そしてそれを同じようなパターンで繰り返すフラクタルな模様で、葉の全体が三角形のようになります。
 すべてのシダがそうではありませんが、特徴の一つです。
 ところがどちらもシダのようですが、羽状というほど葉の切れ込みは深くありません。

これが1枚の葉です。
1枚の葉1 1枚の葉2

 右は同じような形の葉が三角形に並んでいます。
 ところが、左はちょっとへんです。
 一つの茎から大小4つの葉が出ているようですが、全部合わせて一つの葉。
 シダかどうか以前に、なんかへんです。

これが“花”です。
花? 花

 最後のヒント。
 左は花弁はもちろんオシベやメシベも見えず、小さなタネができているようです。
 右は花弁がないようですが、オシベやメシベが飛び出した花のようです。
 でも、それが一番のヒントになります。

答えは 左がシダです。

 といっても、よくあるシダとはちょっとちがいます。
 フユノハナワラビといって、マツバラン綱のシダ。
 普通のシダはシダ綱。
 葉の形がちがうのは、ちょっと離れた種類のため、かも。

 地面から生えるシダは、地面の上に出ているところは、葉。
 茎は地面の下です。
 ですから、茎からたくさんの葉が生えているように見えても、1枚の葉が分かれているだけ。
 これはフユノハナワラビも同じ。

フユノハナワラビの全体はこんな感じ
フユノハナワラビ

 そして左は、セリバオウレン。
 キンポウゲ科の多年草。
 葉が細かく分かれる3出複葉で、茎が地面の下にある根出葉。
 ちょっとシダっぽい種子植物。

 ちょいっと変わったシダのフユノハナワラビは、すでに紹介したように錦織公園でみつけたもの。
 何年も通って今ごろ見つけた理由は、一番上の画像のように、セリバオウレンの群落の中に埋もれていたからにちがいありません。
 シダ植物と種子植物。
 結構間が離れた植物ですが、意外と似ているところがあるのが、おもしろいとおもいます。

関連記事
スポンサーサイト



››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: いきなり質問フユノハナワラビセリバオウレンシダ

theme : 山野草
genre : 趣味・実用

comment

管理者にだけメッセージを送る

二十四節気・七十二候
プロフィール

ノート

Author:ノート
都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

検索フォーム
カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
BLOG & NEWS | 動物プロダクション SCIENCE FACTORY ltd.
けろんの100円で昆虫採集!
相生山からのメッセージ
ななこの『生き物のお世話』ブログ
雑記帳~身の回りの出来事やら自然やら~
とある昆虫研究者のメモ
ACTOW
徳川広和・恐竜・古生物・模型・フィギュア作品ギャラリー
コトラ&ミーのこんにちは ご近所さん
すみれ奏へようこそ
そぞろ歩き
デジカメ・昆虫・写真
くろねこのチラシの裏
どくだみ荘日乗
故郷の廃家
とらログ
ようこそ大阪市立自然史博物館へ
インターネットミュージアム
いきもの を ぱちり!
管理画面
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS