いきなりしつもん。どっちが麦?
「麦(むぎ)」はイネ科のオオムギ属・コムギ属・ライムギ属などの植物の総称で、食べ物になる種類を多く含みます。
身近なムギはパン屋ケーキの材料になるコムギ、麦茶になるオオムギなどがあります。
茎の先にたくさんのヒゲ(禾(のぎ))の生えた実をつけ、イネ科らしい姿をしています。
どちらも禾があってイネ科らしい姿をしていますが、ムギは片方だけ。
実は右の画像は上下を逆さまにしています。
本来はこちらになります。
つまり、左は実が熟してもまっすぐのまま。
右は熟すと垂れてくるもの。
今回のヒントはここまで。
ひし形の実がたくさんつき、まっすぐ伸びた禾(のぎ)がたくさん生え、デザイン化されたムギの姿そのもの。
これはオオムギ。
コムギはもうちょっとやさしい感じになります。
つまり、お米のこと。
でも、「ちょっとおかしい」と思った人も少なく無いでしょう。
お米を包んでいる籾(もみ)には、こんなに長い禾はありません。
イネに似た、なにかちがうイネ科植物のようです。
ところが、これはイネです。
ただし、普通に田んぼに植えられているイネではありません。
一般に「古代米」と言われるイネ。
その中で「赤米」と言う種類です。
赤米はお米が赤い種類。
普通、籾は赤くありません。
赤いのもお米の表面だけ、中は普通のお米と同じです。

禾がない「普通のイネ」糯米(もちごめ)
上に書いたようにイネ科の特徴は禾(のぎ)があること。
赤米は、昔の稲の姿、本来の稲の姿を残しているのです。
実は田んぼに植えられている普通の稲のほうが変わった形なのです。
今回も錦織公園の河内の里の植物です。
オオムギは6月、赤米は9月、糯米は10月の様子です。
■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園
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