【 節足動物のはなし】

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巨大蜘蛛の受難 あるいは 大きな蜘蛛の憂鬱 その2 スギハラクモバチ

 日本最大級のクモ、アシダカグモ。
 人家周辺に住み、動きが早いことで有名なゴキブリを狩る肉食の益虫としても有名な大型クモ。
 一見、無敵にも思えるアシダカグモを捕らえて幼虫の餌にするハチがいます。
 その一つが、ツマアカクモバチ

この記事にはクモの画像があります。


 しかし。
 それとも、もちろん。
 巨大蜘蛛を狙うハチはそれだけではないのです。

 ツマアカクモバチを見たのと同じ里山。
 その中を抜ける舗装路の上を、同じように麻痺したアシダカグモが狩蜂に引きずられていました。


自分より大きいアシダカグモ(コアシダカグモ)を引きずる狩蜂

 今度は体が黒ですが、翅は茶色。
 そして足の先は黄色。
 頭も黄色いところが多い。
 ツマアカクモバチではありません。


原が黒く足と頭が黄色い狩蜂

 おそらくスギハラクモバチ。
 もちろん、アシダカグモを狩って幼虫の餌にします。
 南方からやってきたといわれるツマアカクモバチと幼虫の食べ物が同じクモバチ。
 朽木に巣を作り、そのためか最近減少しているといわれています。
 まだ大阪ではレッドリストに掲載されていませんが、これからはどうなるかは、わかりません。


おそらくスギハラクモバチ

 温暖化を利用したツマアカクモバチに負けて数を減らすのか。
 自然破壊で巣が作れなくなって、開発に負けて数を減らすのか。
 それとも里山の保護運動が功を奏してツマアカクモバチを圧倒するほど数を増やすのか。

 どちらが勝ったにしても、アシダカグモの気持ちは晴れないでしょう。
 かといって、共存されても同じことのはず。
 アシダカグモの憂鬱はまだまだ続きそうです。

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新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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