2015年のプランター稲ビオトープです。いつもならがむずかしいです。
今年もプランター稲が始まりました。
ということで、自動的にプランター稲ビオトープもはじまりました。
稲を育てるプランターで、カブトエビなどの田んぼの小さい生き物も一緒に育てる。
カブトエビやカイエビ、ホウネンエビなどをプランター稲やバケツ稲と一緒に育てて、翌年、産んでいるはずの卵から育ててみようという、小さなビオトープ。
今まで数度挑戦しましたが、水を入れて1ヶ月も立たずカブトエビなどが全滅してしまいます。
カブトエビは水質の変化に敏感な生き物。
たとえば、肥料がたくさん溶けると富栄養化して、カブトエビにとってはいい環境ではなくなってしまいます。
なんとなく心当たりがあります。
ということで、今年は肥料の量をいつもの4分の1に減らし、底の方に入れました。
これで、肥料が水に一度に大量に溶けることを防ぐことができるでしょう。

生まれたてのカブトエビ
中心の小さなピンク色のナスビみたいなもの
5月。
ちょっと遅目の入水。
気温も高かったのか、数時間後には大量に孵化が始まります。
みんな小さいので孵化したてではどの生き物かわかりませんが、カブトエビだけは大きいのでわかります。
小さな甲殻類たちの成長は早く、数日で小さいながらも親と同じ形になり、種類がわかるようになります。
一番多いのはカイエビのようで、カブトエビはとても少なく、確認できたのはわずか数匹。

大人と同じ形になったホウネンエビ
そんな甲殻類が大きくなるにつれ、徐々に数が減っていきます。
理由はいくつかあるでしょうが、一つはカブトエビ。
なんでも食べる雑食のカブトエビは、卵自体がほかの甲殻類のよりも大きく、もちろん孵化してからも飛び抜けた大きさ。
そして獰猛。

小さくても獰猛なカブトエビ
気がつけば大きくなったカブトエビが1匹。
ほかのカブトエビも、カイエビも、ホウネンエビもいなくなっていました。
全てではないでしょうが、カブトエビが食べたのでしょう。
生き残ったのは、小さくてカブトエビもあまり食べないカイミジンコだけ。

小さいけど結構しぶといカイミジンコ
そのカブトエビも1ヶ月たたずに死んでしまいました。
今はカブトエビがいなくなってやたら増えた数種類のカイミジンコと、カブトエビがいなくなってから奇跡的に見つかったホウネンエビだけ。
ということは、水質はそれほど悪くないのかもしれません。
やはりプランターという小さな入れ物で、田んぼの真似をするのはむずかしい、ということなのでしょう。
それでも挑戦します!

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