金剛山でカケスを間近に見ることができました。
霧氷を見に行った金剛山。
奈良と大阪の間にある1000mの低山。
山頂付近には数カ所鳥が集まる場所があります。
餌付けされているのですが、鳥を間近でじっくりと見ることができる場所です。
この日はカケスがいました。
カケス(橿鳥,懸巣)はスズメ目 カラス科 カケス属のハトくらいの大きさの鳥。
金剛山では時折見かけますが、人影を見るとすぐ飛んでいってしまうので、なかなか写真が撮れません。
野生動物の餌付けについては、賛否両論ありますが、まずは目の前にカケスがいるという現実を認識。
ということで、写真を撮りました。

結構かっこいい色使いのカケス

趾を見ればわかるように木の上の鳥

木の上のカケス
餌付けについては、まとめて書くつもりでいますが、簡単に書くと。
野生動物の餌付けの問題は大きく分けると二つ。
ひとつは、人間に慣れ、人間から餌をもらおうと近寄り、場合によっては人間を傷つけたり病気をひろげたりすることがあること。
そして、自然の餌を食べなくなったり、人間の餌に頼って増えすぎたりして、自然のバランスを壊すこと。
もちろん、人間に危害を加える恐れのあるイノシシやクマなどの餌付けは議論の必要もなくやってはいけないと思います。
また糞によって病気を媒介する恐れのあるハトへの餌付けもやめるべきでしょう。
しかし、「餌付け」を人間が野生動物に食料を与えること、とするのなら、必ずしも餌場に餌を置くことだけが「餌付け」ではありません。
無造作に残飯を捨てることや、鳥が好む花や実を持つ植物を庭に植えること、リンを多く含む水を捨てることなど。
そういった人間が「餌付け」と意識していないことも自然の生き物に人間が食べ物を与えることになり、自然のバランスを崩すことになります。
餌付け反対の人は、人間が意識して食べ物を与えることばかりこだわる人がいます。
野生の生き物に食べ物を与えて自然のバランスを壊すということは、必ずしも人間が意識的にやっていることばかりでありません。
こういう話をすると屁理屈だとか、SFみたいなことだとか言う方がいます。
しかし、自然は人間が見える範囲(見えていると思っている範囲)だけではありません。
むしろ見えないところをのほうが圧倒的に多いのです。
自然のことを考えるときは、できるだけ多くのことに目を向け、できるだけ想像をふくらませる必要があるのではないか、と思います。
もちろん、結論を出す前に科学の基本、「観察→仮説→実験→考察」を忘れてはいけません。
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