苔生す谷 金剛山のひとつの顔
大阪と奈良の境にある大阪で一番高いところがある金剛山。
登山ルートはいろいろあります。
個人的に好きなのは谷道。
大阪湾を越えて水分を含んだ風が当たるからでしょうか。
苔生(こけむ)した場所がところどころにあります。
そのひとつはすでに紹介しましたモミジ谷支流の「萌黄の谷」。

北側なら登山道から山頂を望める金剛山
そういったところ以外にもよく目につくのが、苔生した倒木。
谷筋の登山道は、大雨の時などに山が崩れ、倒木が道を塞ぐことがときおりあります。
そういった場合は、登山道だけは確保して、他は現状維持が基本のようです。
残された倒木はそのまま朽ちるに任せ、苔生していきます。
そんな苔生した倒木の一つ。

カヤンボ谷の苔生した倒木
同じパターンに何度も分かれたフラクタルな葉はシダのよう。
ということで、おそらくシノブゴケ。
金剛山の谷ではよく目にするコケです。

シノブゴケの中からひっそりとスギが生えています
大阪の周囲には多くの低山があります。
その中で金剛山の特徴は、唯一1000mを超えるその高さと、湿潤なこと。
特に北側の谷筋では、そころどころで苔生した石や倒木を見ることができます。
苔生す谷。
金剛山のいくつもある顔の一つです。
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