お正月の門松 神様も明治新政府にはかなわなかった?
お正月のおめでたい飾り系の植物には、数種類の植物をまとめたものもあります。
その代表的なものが、門松(かどまつ)。
門松は、お正月の前後に、家の門の左右に飾るものです。
年神(としがみ)様を家に迎えるための依代(よりしろ)という意味合いがあります。
「依代」は、神や霊魂などが一時的に乗り移るもののことで、日頃は見えなく存在も感じない神様も、その間だけは形があるもののようにお祀(まつ)りできるようになります。
そういう意味では、門松は縁起物とはちょっとちがうかもしれませんが。

錦織公園の河内の里の門松
「門松」というのに中央に竹があって「門竹」としか言いようがないようですが、竹の後ろや左右にちゃんと松があります。
もちろんこの松こそが「門松」本体。
そして松と斜めに切られた3本の竹が門松の基本。
神は緑の植物を好むと考えられるので、松と竹以外に常緑の植物がつかわれますが、地域によってかわります。
![]() 左の門松 |
![]() 右の門松 |
大阪では葉牡丹が使われます |
12月中ごろから1月15日の小正月まで飾るところが多いようです。
もちろん、明治以前からある古い習慣。
つまり、本来門松を飾るのは旧暦の正月、今の2月初旬前後のこと。
神様も明治の改暦には、かなわなかったのでしょうか。
いやいや、神様はそんなちっちゃなことは気にしてないでしょう。
きっと。

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