尾根道だって咲いている金剛山のトリカブト カワチブシ
秋の金剛山。
いつもとはちょっとちがう登山道。
赤阪から伸びる標高差1000m以上。
そして距離7km以上という長い登山道です。
足谷川をはさんで並ぶ2つの尾根道。
北の尾根が「二河原辺(にがらべ)・水分(すいぶん)道」。
南の尾根が「桐山・二河原辺道」。
どちらも「二河原辺」を通るので、勝手に2つ合わせて「二河原辺道」と呼んでいます。
基本的に尾根道で、田んぼが並ぶなだらかなところから始まっていますので、金剛山の始まりから登るといえるかもしれません。

桐山・二河原辺道はこんな怪しげなところからはじまります
その道の途中で、青紫色の花が咲いていました。
初秋から金剛山を彩る野草。
トリカブト。
ただこのトリカブトはちょっとヘン。

尾根道で咲くトリカブト
ひとつは咲いている場所。
金剛山のトリカブト・ポイントというと、沢筋の日当たりのいいところ。
ヤマトリカブトはどちらかというと湿り気のあるところを好む植物。
尾根筋で出会うとは想像もしていません。
それもところどころに。
さらに草丈もちょっと低め。
1メートルほど。

花柄に毛はありません
筒状の花びらのようにみえるのは萼(がく)
花びらは筒の奥にあって外からは見えません
いろいろ画像をとって確認してみると、オシベも花柄も毛がありません。
おそらくはカワチブシ。
このあたりで最初に確認されたトリカブトの一種。
尾根筋と言っても生えていたのは小さな頂きをまく道、尾根ではないところ。
ちょっと湿っていそうで草も多いところ。
丈が低いのは沢筋ほど水分条件が良くなかったため?

オシベのようにみえるのは本当のオシベ
メシベは奥にあるので見えません
トリカブトは多年草。
毎年同じ所で咲きます。
ということで、この時期にこの道を通ったことがなかったので、今まで気が付かなかっただけなのでしょう。

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